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  • 自分の不幸は他人のせい~無責任体質はどこから来るか  (2014年4月 5日 )

      WISDOM深層中国「巨大市場の底流を読む」第57回中国滞在が長かった 田中信彦氏の投稿から。

       「中国の権力者はやりたいことは基本的に“何でもできる”し、国民もそれを前提に権力に依存し、
       時にそれを利用して自らの利益を図ろうとする、官民ともに“権力頼み”の社会である」という。

       「経済的にはかくも急速に豊かになっているにもかかわらず、中国社会に充満する不満情緒は
       どこから来るのか、そして「自分さえよければいい」「自分は常に正しい。
       悪いことはすべて他人のせい」といった無責任体質がどのような原因で発生しているのかを
       考えてみたい。」で、書かれたものが以下の示唆に富んだ内容です。参考までに。

       ・あてがわれたものを買うしかない時代
        上海の百貨店でテレビを買うとする。選択肢はほとんどない。それどころか品物があれば
        まだよいほうで、買い逃がすと次はいつ入荷するかわからない。要するに目の前にあるものを
        買うか買わないか、二つに一つである。 

       ・「自分で選んだのではないから、自分に責任はない」
        「欲しければこれを買え。嫌なら買うな」という状態で商品を買った人に、その結果の責任を
        問うのは無理である。

       ・若者の成長を阻む戸籍の「区別」
        例えば、皆さんもよくご存じの戸口(戸籍)制度もその一つだ。要は自分がどこで産まれたかに
        よって、社会的な待遇に差がついてしまう制度である。制度そのものは緩和から廃止の方向に
        向かっており、それは良い変化だが、現実の「区別」の解消にはほど遠い

       ・情報とは上から与えられるもの
        実は、中国では、長いこと情報の出し手が政府関連機関に限定されており、誰でも自由に情報を
        出せるわではなかったため、「普通の人」にとって情報とは「上から与えられるもの」
        「天から降ってくるもの」である。 これも無理のないことで、中国社会では「情報を自分の責任で
        発信する個人」というものが厳密に言えば存在しない。

       ・「無責任の連鎖」を断ち切れるか
        日本の企業社会に長いこと根付いてきた終身雇用と呼ばれる仕組みは、自分のやる仕事は
        自分で選ぶのではなく会社が決めるが、そのかわり失敗しても責任は会社が取る――という
        お約束の上に成り立っていた。
        中国の社会も実は同じで、中国の普通の人々には実はまともな選択肢がないのに、
        結果の責任だけは取らされて貧富の差がどんどん開いている。

        「自分の意志で選んだことではないのに、なぜツケだけ回されるのか」とみんな不満を持っているが、
        変える手立てがない。変えられるとも思っていない。「政治を変える」という概念そのものがない。

        それでみんなこう思うようになる。 

       日本人は、失敗すると自分が悪いと思いますね。これは「日本が自由である」と言うことですね。 


      (有)情報戦略モデル研究所(ISM研)

      ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                代表  井上 正和 
           http://www.ISM-Research.com/

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