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  • 第15回講座 「経営戦略論―差別化戦略」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第15回講座 「経営戦略論―差別化戦略」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガは
    シリーズになっており、今回はその第15回です。

    前回は「経営戦略論-PPM」でSBUの市場成長率と市場占有率の関係からの戦略の捉
    え方に焦点を当てました。 今回は経営戦略論の第4弾として「差別化戦略」を取り上
    げます。
    今までの戦略論では「事業ポジションがどこに位置づけられているか」がその論陣の起
    点でした。差別化戦略では企業の行動に焦点を当てた競争優位戦略です。
    企業が競争優位のために競合企業と差別化できる行動を「業務の卓越性」「緊密な顧客
    関係」「製品の優位性」に3つの要因に分類し、この要因の差別化ができれば競争優位
    に立つことができるとしました。
    ■「業務の卓越性」とは、業務プロセスの卓越性のことで、その成果は品質、価格、納
    期に反映されることになります。
    すなわち、高品質、低価格、短納期を成し遂げる業務プロセスが構築している企業は
    競争優位に立てることになります。
    たとえば、デルコンピュータはインターネットによる24時間365日の受注体制と
    受注後4日以内に顧客へ納品できるサプライチェーンとしての業務プロセスを確立
    しました。 また、文房具のアスクルも同様なしくみで翌日顧客納品を可能にしてい
    ます。
    トヨタは「カンバン生産方式」によって、コスト低減と不良率の最小化を図っていま
    す。世界トップの自動車メーカーであるGMですらこの「カンバン生産方式」をベス
    トプラクティスとして必死に導入しようとしています。
    このように「業務の卓越性」を有する企業は競争優位の事業展開を図っているわけで
    す。
    ■「緊密な顧客関係」とは、ビジネス上における顧客との関係の良好性を言います。
    みなさんも何かを購入するとき、「一元のセールスマンよりは馴染みのセールスマン
    を」、「商品押し付けのセールスマンより、気持ちを理解してくれるセールスマンを」
    選ぶはずです。企業間のビジネスにも同様なことが当てはまります。
    リッツカールトンホテルはリピート顧客率がもっとも高いホテルといわれています。
    相手の気持ちを理解したおもてなしが好評を博しているようです。
    このホテルの経営哲学である「われわれは紳士・淑女をおもてなしする紳士・淑女で
    ある」のそのまま実践が徹底されているのでしょう。
    ホテルというサービス業でもあることから「緊密な顧客関係」を気付く戦略を最優先
    としているわけです。
    ■「製品の優位性」とは、製品やサービス機能(システム構築、保守サービス等)の競
    争優位性です。この分野で競争優位を保っている日本企業は数多くあります。
    2例挙げてみましょう。
    「痛くない注射針」で有名な岡野工業(株)は現在、世界で唯一の製品です。この企
    業に依頼するしかありませんから、圧倒的な製品の優位性を持って競争優位に立つこ
    とができます。
    また、オンリーワン戦略で有名なシャープは液晶、電子ディバイス等を中心に新製品
    の開発スピードを上げることで競争優位を勝ち取る「製品の優位性」戦略を採ってい
    ます。
    第15回はここで終了します。差別化戦略では競争優位を築くための企業行動の戦略の
    捉え方を述べてきました。経営に関する基礎知識はこの辺にして、次回からは経営戦略
    策定のための手法を取り上げていきます。第16回では「経営戦略策定メソドロジーの
    体系」としてメソドロジー全体を鳥瞰します。


    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    dge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=21
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
    (注)バックナンバーをご覧になる方は次のUMLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

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