~ITコンサルタント養成講座~
第23回「SWOT分析―3」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガは
シリーズになっており、今回はその第23回です。
前回までの2回は経営戦略策定の主要メソドロジーであるSWOT分析の言葉とCSF
の解説を取り上げました。
今回はこのSWOTからのCSFを用いて定義する「事業ドメインの定義」をテーマ
として取り上げます。
(1)事業ドメイン
事業ドメインとは日本語では事業領域と翻訳されます。すなわち、商品やサービスを
販売する相手先である市場や顧客を指します。
事業ドメインの定義には「顧客や市場」の定義、その顧客へ売るべき「商品やサービ
ス」の定義、その商品やサービスを買いたいという「顧客や市場のニーズ」の定義を
含むことが必要になります。
この中でもっとも重要な定義は販売すべき「商品やサービス」の定義です。
というのは、顧客にニーズを抱かせるような商品やサービスがなければ事業ドメイン
は成り立ちません。このような商品やサービスは同業他社と比較して優位性のあるも
のでなければなりません。
優位性があるとは、その商品やサービスに「他社の真似できないような自社ならでは
の価値を提供する力」があることです。これをコアコンピタンスと言います。
このコアコンピタンスを有する事業ドメインを整理すると、事業ドメインを定義する
3要素は「顧客や市場」の「ニーズ」対応した「商品やサービスの提供に必要なコア
コンピタンス」を含む必要が有ることになります。
(2)コアコンピタンス
さて、このコアコンピタンスとSWOT分析で定義したCSFとはどんな関係がある
のでしょうか?
アマゾンドットコムの例で見てみましょう。この企業の創業時のCSFは「300万
種の本が揃っていること」、「24時間365日の受注ができる仕組みがあること」、
「受注に対応した物流体制が執れること」などがありました。
こういったCSFが組み合わされてインターネットによる書籍販売の事業が出来上
がりました。
コアコンピタンスはこのようなCSFを実現できる能力になります。
CSFである「300万種の本が揃っていること」に対して、出版社との十分な業務
提携が存在していれば、これはコアコンピタンスになります。FedExとの連携が
あれば、CSF「受注に対応した物流体制が執れること」のコアコンピタンスになる
わけです。
CSFとコアコンピタンスの関係を述べてきましたが、コアコンピタンスには現在、
所有しているコアコンピタンスとCSFを成就するために求められる今後のコアコ
ンピタンスが存在します。
コアコンピタンスの定義では現有の能力を言います。しかし、事業は現有のコアコンピ
タンスと今後の事業の収益を向上させるためのコアコンピタンスを育成することが必
須です。
すなわち、コアコンピタンスは現有のコアコンピタンスと今後のコアコンピタンスが存
在することになります。
この今後修得すべき今後のコアコンピタンスがCSFのために必要な事業施策となる
訳です。
ただ、事業ドメインが多くの現有のコアコンピタンスで成り立てば、少ない投資で事業
を遂行できますが、将来の成長を図るには今後のコアコンピタンスの育成が必須である
ことはご理解できると思います。
第23回はここで終了します。
今回はテーマとして「SWOT分析―3」とし、経営戦略策定の要因であるCSF、コア
コンピタンス、事業ドメインを取り上げました。
次回はこの事業ドメイン定義の考のもとに、経営施策や事業施策へ展開するためのメ
ソドロジーである「バランススコアカード」を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=21
(株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
(注1)バックナンバーの絵入メルマガ配本のご参照は次のURLをご参照ください。
http://www.ism-research.com/Page_024.htm
(注2)「経営戦略、情報化施策」コースのオンサイト研修に興味のある方は
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(注3)マグマグバックナンバーをご覧になる方は次のUMLをご参照ください。
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