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  • 第39回「情報戦略策定プロセス-その2」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第39回「情報戦略策定プロセス-その2」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガは
    シリーズになっており、今回はその第39回です。
    前回は「情報戦略策定プロセス-その1」と題して、情報戦略を作成するための目標の
    ビジネスプロセスと現状のシステムとのギャップを把握する上位ステップを取り上げま
    した。今回はこのギャップをもとに情報戦略策定を実施するプロセスでの下位ステップ
    を取り上げます。

    このプロセスの下位のステップには上位ステップでのギャップ分析を受けて、情報化ビ
    ジョン策定、代替システム案の分析と戦略計画を作成する「戦略計画」とシステム化の
    成果物、納期、資源調達(ひと、もの、かね)を決めプロジェクトへ展開する「戦術計
    画」のステップがあります。
    (1)戦略計画
    このステップは上位ステップのギャップ分析を受けて情報戦略の策定することにありま
    す。
    ◆「情報化ビジョン策定」
    ギャップ分析をもとに改善すべきシステム化要件が決まるのですから、情報化に向け
    ての戦略テーマが決まります。たとえば、「顧客関係性強化のための情報力強化」、「リ
    ードタイム短縮に向けた業務システムの迅速化」や「社内情報共有システムの強化」
    などのテーマです。これらのテーマを経営戦略の実施時期に合わせて情報化の目標と
    そのレベルを設定することになります。
    目標は通常のプロジェクトでは品質や予算や納期といったQ(=Quality)、C(=Cost)、
    T(=Time)がありますが、情報化目標では「有効性」の観点で情報の提供内容やタイミ
    ングや「効率性」の観点で業務遂行の合理化度合いや迅速性などを捉えることが多い。
    (ITガバナンスのテーマにて詳述)
    さらにこの目標のレベルで考慮すべきことがあります。このシステムを構築し、遂行
    するIT成熟度を組織が能力として有しているかの観点です。
    すなわち、システム化にはプロジェクトマネジメントや文書化・標準化・規格化、IT
    知識が必須ですので、情報化ビジョンの時期や改善レベルの目標値を調整することに
    なります。
    ◆「代替案の分析」
    ビジョンと目標が設定されると、現行システムを代替する新ビジネスプロセスに対応
    した新システム案を策定することになります。
    考慮すべき点は以下の3点があります。
    ・ビジネスプロセスにて適合する業務ソリューションであること
    ・IT動向分析で行った情報をもとに標準テクノロジーやネットワーク基盤を選定する
    こと
    ・費用対効果が経営計画での一時コスト(=投資)と運用コスト内に納まり、目標が
    達成できるか
    ◆「戦略計画の策定」
    代替案の分析に基づいて最適な情報システム化案を選択し、情報システム化の戦略
    計画を作成する。
    たとえば、「業務システムの迅速化」に向けてERPソリューションが選定されたと
    すると経理システム構築、販売システム構築、生産システム構築等が経営計画にあ
    わせてスケジュールされた3フェーズの計画になります。
    3フェーズ計画とは全システム完了までのプロジェクトを3段階に分割し、その3
    段階にそれぞれのマールストーン(=中間目標)を設けて、3段階で費用対効果が測
    定できる計画とすることです。
    というのは、経営のスピード化にあわせて、長いプロジェクトが完了するまで全て
    コスト支出のプロジェクトなど許されない環境になってきているわけです。このE
    RP化のプロジェクトでは第1ステップの「経理システム構築」で妥当な効果を挙
    げ、第2ステップの「販売システム構築」でより大きな効果を挙げ、最終の「生産
    システム構築」によって、当初の「業務システムの迅速化」の成果目標が達成され
    るとうい3段階の計画を3フェーズ計画といいます。
    (2)戦術計画
    このステップの役割は戦略計画の「プロジェクトスケジュール化」と「モニタリングし
    くみの設定」です。
    ◆「プロジェクトスケジュール化」
    戦略計画で策定されたシステム化計画をひと、もの、かねの資源調達計画に繋げるた
    めに、より詳細な活動へ戦略計画をプロジェクトへ展開する。成果物を規定しその活
    動の前後関係と優先順位を決めてシステム化のプロジェクトスケジュールを作成する
    ことになります。
    ◆「モニタリングしくみの設定」
    プロジェクトはその実施時のおけるQ、C、Tの目標があります。また、このプロジェ
    クト実施時における目標はプロジェクト完了後の情報化目標が最終の目標に向かって
    設定されるものです。
    前者はプロジェクト進捗の管理目標のモニタリングですが、後者はプロジェクト完了
    後の成果のモニタリングとなります。(モニタリングは後のテーマとして詳述します。)
    情報戦略策定プロセスは上位、下位の4つのステップ「方針確定」、「システム分析・評
    価」、「戦略計画」、「戦術計画」を通して、経営戦略フェーズで策定された情報化施策が
    プロジェクト計画へと展開されます。
    第39回はここで終了します。前回と今回の2回で「情報戦略の策定プロセス」を取り上げました。
    次回は、情報戦略策定の考え方としての「情報戦略策定の基本原則」を取り上げます。


    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=21&SCODE=17
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
    (注1)バックナンバーの絵入メルマガ配本のご参照は次のURLをご参照ください。
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