ホーム  >  メルマガバックナンバー  >  2.情報戦略の基礎知識  >  第52回「ジェネリックモデル-1」

オープンコース案内

  • 第52回「ジェネリックモデル-1」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第52回「ジェネリックモデル-1」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第52回です。
    今回からはこの情報戦略の考え方を生かして情報システムを設計するまでに必要な主要なメソド
    ロジー(=手法)を取り上げます。

    そのメドドロジーの初回として、経営活動を情報の観点で捉えて情報システム化を分析していく
    考え方であるジェネリックモデルを取り上げます。
    経営戦略のメソドロジーの一つに事業戦略のビジネスモデルの有効性を検証するための「インフ
    ルエンスダイアグラム」というメソドロジーがありました。このメソドロジーは事業価値を高める顧客
    や仕入先などに対する対外的な施策が事業価値を生み出すプロセスを検証するものでした。
    これに対し、情報戦略はこの事業価値のプロセスをビジネスプロセス(=業務プロセス)に焦点を
    当てる作業になります。
    すなわち、対外的な経営戦略に対応して、社内のビジネスプロセスである「受注」→「発注」・「製
    造」→「出荷」→「請求」→「入金」といった業務が情報化によって事業価値を高める対外的な要
    求に対応できることを求めているわけです。
    ジェネリックモデルはこの対内的なプロセスを情報化作業に変換していく基礎的な考え方を提供
    します。
    ビジネスモデルの事業価値を検証するメソドロジーが「インフルエンスダイアグラム」であったのに
    対し、ビジネスプロセスモデルを情報システム化するメソドロジーとして「ジェネリックモデル」が
    あると捉えれば良いでしょう。
    ジェネリックモデルは企業システム構築の設計要件を4つのモデルで捉えています。
    そのモデルは「情報システムモデル」、「ビジネスプロセスモデル」、「情報モデル」、「データ
    モデル」です。
    ◆情報システムモデル:企業活動情報を情報の機能グループでまとめ、その情報機能の体系を
    つけたモデルで、企業情報システムの設計の情報機能の体系を表し、
    継続の3つのモデルの基礎設計モデルとなります。
    ◆ビジネスプロセスモデル:業務プロセス(=ビジネスプロセス)を情報の観点で捉え、情報システ
    ム設計への橋渡しをする設計モデルで、情報システムモデルの情報機
    能を下にビジネスプロセスに展開されます。
    ◆情報モデル:ビジネスプロセスの情報を体系化した情報連携モデルで、データベース設計の
    基礎モデルでデータベースのデータ属性(=データ項目)とデータベー
    ス間の情報関係を表現したモデルとなっています。
    ◆データモデル:情報モデルのデータ属性とトランザクション(=伝票など)との処理関係を表現
    したモデルでビジネスプロセスと情報モデルから情報処理の体系化を
    したモデルです。EEM(Entity Event Matrix)として発展し、整理
    されています。
    経営戦略にもとづいた企業システムの設計はジェネリックモデルとしての4つのモデルを順次
    設計することで情報システムへの変換が可能になります。最初が「情報システムモデル」です。
    (1)情報システムモデル
    このモデルは経営活動情報を「計画/モニタリング情報モデル」、「コアビジネス情報モデ
    ル」、「資源情報モデル」、「知識情報モデル」の4つの情報機能として体系化しています。
    このモデルの概略は第45回で取り上げましたので、整理とそれらのモデルの関係を記述して
    おきます。
    ◆「計画/モニタリング情報モデル」:計画情報とは経営計画目標を指します。売上高、原価
    や利益目標といった経営目標と品質、納期、リードタイム、スキル等の業務遂行の
    目標を合わせたビジネス目標、そして情報化目標などがこの計画目標になります。
    この情報はひと、もの、かねの「資源情報」と「モニタリング」からの実績情報、業界
    情報や改善情報などの「知識情報」をもとに設定されます。
    モニタリング情報とは計画に対する実績と差異の情報です。すなわち、計画情報と
    モニタリング情報は一体として情報を管理することが必要です。
    このモデルは企業情報の全てのモデルと関係を持つことになります。したがって、経営戦略に
    基づいたシステムの構築は「計画/モニタリング情報」を管理するシステムから設計しなけれ
    ばならないということになります。
    第52回はここで終了します。経営施策から情報システム化するための基礎の考え方である「ジェ
    ネリックモデル」の情報システムモデルの前段を取り上げました。
    次回は、「ジェネリックモデル-2」として情報システムモデルの後段を取り上げます。


    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=21&SCODE=17
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
    (注1)「ITコーディネータ補試験想定問題集」に興味のある方は
    http://www.ism-research.com/Page_021.htm
    (注2)バックナンバーの絵入メルマガ配本のご購入は次のURLをご参照ください。
    .com/Page_024.htm
    (注3)「ITコンサルタント」関連コース&教材に興味のある方は
    コース: http://www.ism-research.com/Page_022.htm
    教材: http://www.ism-research.com/Page_025.htm
    (注4)マグマグバックナンバーをご覧になる方は次のUMLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注5)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://www.ism-research.com/Page_08.htm

ページトップへ

サイドメニュー

オープンコース案内