~ITコンサルタント養成講座~
第70回「PERT/CPM-その2」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第70回です。
前回は「プロジェクトタイムマネジメント」の知識エリアの手法であるネットワークロジック図の表記法を整理しました。今回は、この表記法のADM法の手法であるPERT/CPM(=Project Evaluation Review Technique/Critical Path Method)の活用法を採り上げます。
PERT/CPMはプロジェクトのスケジュールを手法として有名ですが、その有名さは“Critical Path Method”にあります。Critical Path Methodとは計画納期に対する重要な経路(Critical Path)を見つける方法ということを表しています。
PERT/CPM手法はWBSで作成されたCA(=Cost Account)単位の作業を基にイベント記号とアクティビティ記号を用い、手法の記述ルールに従い、作業の前後関係をつけて作業のネットワーク図を作成します。
(1)PERT/CPM法の記述ルール
イベント記号とアクティビティ記号の使用法にはいくつかの記述ルールがあります。
たとえば
◆イベント記号の使用法
円記号には記述は前工程作業の終了日であり、また次工程の作業の開始日を表します。
◆アクティビティ記号の使用法
・アクティビティはそのアクティビティの開始イベントから出て、完了イベントへの実線の矢印を引き、作業名と工数を記述します。
・前後関係のあるアクティビティはイベントを介して、終了アクティビティと開始アクティビティの
関係で記述します。
・並行作業が可能なアクティビティはイベントを介して、複数の開始アクティビティを発生させ
ます。
・前工程のアクティビティの成果物で参照をしたいという場合は、具体的な活動ではありませんので、破線の矢印を対象アクティビティの対象イベントへ引き、作業名は記述しません。
以上のルールを用いて、PERT図を書いて見ましょう。
(2)PERT図の作成(例題)
まず、問題を出して見ましょう。以下は問題です。
(問題)アクティビティとして、A,B,C,D,E,F,G,Hの作業があります。それぞれのアクティビティは全て1人で行うと仮定しましょう。
・最初の作業はイベント1からA,Bが並行作業で始まります。
・D作業はA作業の成果物をもってイベント2から開始できます。
・C,H作業はB作業の成果物をもってイベント3から開始できます。
・作業E,FはC作業の完了をもってイベント4から開始できます。
・作業Gは作業DとEが完了して、初めてイベント5を開始できます。
・プロジェクトの完了であるイベント6は作業G、F、Hの成果物を持って完了となります。
さらに、それぞれの作業の工数はA=4.33人日、B=6.17人日、C=9.67人日、D=2.50人日、E=6.00人日、F=8.50人日、G=10.33人日、H=5.33人日です。
“ さて、納期までに何日掛かるでしょうか?”
以上が問題です。 答えは32.17人日です。
この答えのイベントの経路がCritical Path(重要経路)です。詳細解説と改善は次回にしましょう。
第70回はここで終了します。PERT/CPMの記述ルールを解説しました。
次回は、“クリティカル パスの求め方と改善”を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
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グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
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