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  • 第72回「EVMS-その1」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第72回「EVMS-その1」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第72回です。
    前回までの3回はPERT/CPMを取り上げました。今回からはプロジェクトマネジメントで取り上げる最後の手法として「EVMS」を採り上げます。まず、最初は「EVMSとは」として、その意義と言葉の解釈を行おうと思います。

    EVMS(Earned Value Management System)は1996年米国国防総省が開発し、PMBOKでの進捗管理手法と位置づけられており、欧米ではプロジェクト進捗管理のデファクトスタンダードとなっています。日本では経済産業省が2003年よりシステム開発プロジェクト管理手法として採用を推奨しています。
    この手法はプロジェクト予算に対する出来高を予定予算の消化累計と実績費用の累積を把握することで、予算の予実管理と納期進捗の予実管理を行う手法です。
    EVMSで使用する管理図は横軸に年月を入れた時間軸をとり、縦軸に予算・コスト軸をとり、時間軸に沿って予算・コストの累積を記述して予実の対比をする管理図となっています。
    こう言いましても何のことか分りませんので、この手法で使用している3つのベースライン(基礎)データについて解説いたしましょう。
    3種のベースラインデータとはPV(=Planned Value)、AC(=Actual Cost )とEV(=Earned Value)です。
    (1)PV(=Planned Value)
    このデータは月別の作業工数に沿ったプロジェクト予算を月度別に積み上げた予算です。
    通常、プロジェクト予算は作業スケージュールに沿った工数を月別に予算に換算し、月別に必要予算を算出し、プロジェクト予算はこれらの累計で算出されます。
    PVでは前月度までの予算累計に今月度の予算を加えて積み上げ予算とします。
    たとえば、1月度予算100万円、2月度予算150万円、3月度予算250万円としますと、PVは1月度100万円、2月度250万円、3月度500万円となります。
    通常、皆さんがプロジェクト予算計画を行われるときの予算計画データです。
    (2)AC(=Actual Cost )
    このデータは月別の実績コストを月度別に積み上げた実績費用累計です。
    プロジェクトの進捗の現時点が2月末としまし、その費用実績が1月度130万円、2月度170万円としますと、ACは1月度130万円、2月度300万円となります。
    通常、プロジェクトの予算管理で使用します実績費用です。
    (3)EV(=Earned Value)
    このデータこそがEVMSを特徴付けているデータで、予定予算の消化累計を表します。
    例から入った方が分かり良いでしょう。
    プロジェクト予算の1月度、2月度がそれぞれ1月度はA作業(100万円)、2月度はB作業予算(100万円)とC作業(30万円)で構成されていて、現在の2月末時点で作業A、Bが完了しているとしましょう。
    この2月末時点のEVは200万円と計算します。すなわち、EVは予算に対して、作業完了し
    た予算の累計を表すことになります。
    さて、このEVが予算と納期の予実管理を可能とします。この解明は次回のテーマとしましょう。
    第72回はここで終了します。「EVMSとは」を取り上げました
    次回は、EVMSの活用として「EVMS-2」を取り上げます。


    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=21&SCODE=17
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
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