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  • 第104回「投資対効果 DCF法その2」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第102回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    一杯やっても中川氏DCF法の議論での質問を覚えていて、山田氏に再度質問をしています。
    偉いですね。
    中川氏:山田さん、昨日の議論とDCF法の違いは“キャッシュの価値の違い”って、どういうことですか?
    山田氏:それは、同じ100万円でも現在に100万円と1年後の100万円は価値が違うということだよ。
    誰だって、来年100万円もらうより、現在100万円もらう方を選ぶでしょう。何故かと言うと、利殖等によって増やすことが出来るからです。利子は安いけど、銀行に預けて何もしなくて
    も利子が増えるように。
    上野氏:たとえば、利益率10%の事業を持っていたとしましょう。この事業に100万円を使うと来年は110万円になります。とすれば、来年の110万円は現在の100万円の価値とする見方です。将来の価値を現在の価値に置き換えることから現在価値法と言われています。DCFのDiscountは現在の価値への値下げ逆算になることから付けられたものでしょう。日本語訳の方が良く意味を伝えていると思います。
    中川氏:復習してみると、来年の110万円の現在価値は利益率を10%としたときは110万円を1.1で除した値から100万円の価値とするのか! とすると、2年先の100万円は(1+0.1)2で除した91万円ぐらいになるということになるの?
    山田氏:その通りだね。同様に3年後は100万円を(1+0.1)3 で除して83万円ぐらいになるということ。
    中川氏:上野さん、昨日の議論と今日の話のDCF法を例を入れて説明してくれません。私は、ちょっとごちゃごちゃ。
    上野氏:分かりました。例として、投資期間3年、初期投資100万円、1期、2期、3期がそれぞれ税引き後利益-18万円、13万円、37万円、減価償却費が定額法で30万円、30万円、30万円としましょう。現在の事業の利益率は10%とします。
    それぞれの期のキャッシュフローは減価償却費を加えると、12万円、43万円、67万円です。そうすると、3年間の収支をキャッシュフローで見ると、-100万円+12万円+43万円+67万円=22万円のキャッシュ増になり投資価値があることになります。
    これをDCF法に直すと、各年度のキャッシュフローを1.1、1.12、1.13で除していくので、中川さんちょっと電卓貸してください。えーと、概ね11万円、36万円、50万円ですから、DCF法でのキャッシュはー100万円+11万円+36万円+50万円=-3万円で赤字になってしまいます。投資価値は無いということになりますね。
    中川氏:なるほど、DCF法はかなり厳しいな。
    私 :ただ、現在のようにスピードの速い環境化ではこのDCF法が主流になっていますね。
    第104回はここで終了します。
    今回は「投資対効果 DCF法その2」としてDCFの手法の論議でした。
    次回は、事業定義が出来ましたので、IT戦略課題を捉え、情報化戦略の検討を「IT戦略策定 IT化ステップ」のテーマで捉えます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (雑感)
    先週、グローバルナレッジ ネットワーク様で「SWOT分析による経営戦略策定コース」(2日
    間)の講師をしていまして、“CSFの良いアイデアはどうやったら創出できるか”という質問が出ました。私がいつも申し上げる天才経営者(5期以上連続して増収増益を実現している経営者)を追いかけていますと、このメルマガでやっているような手法の知識は当然持っておられますが、それ以上に時流に対する感覚が優れていると思います。基本は新聞、白書でしょう。私が、若いころ、お客様に尊敬する部長がいらっしゃいました。その方は新聞は宝だが口癖で、関係する記事を線引き、切り取りしてファイルされていました。
    私は、ずっと後でその重要性に気づき、現在真似しています。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
    思い準備しました。(今年の11月の試験まで対応しています。)
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

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