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  • 第100回「経営管理指標の作成 ERP事業の指標」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第100回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日は、昨日の「学習と成長の視点」施策の指標化に続き、新規事業である「ERP事業」の経営管理指標化の検討・討議中です。
    山田氏:ERP事業はここの事業部では新規事業ですね。現行事業と比較して、管理指標の作成で留意する点は何かあるかな。
    上野氏:指標化の原則は同じでしょうが、新規事業の施策は売上向上と実績作りに焦点を当てていますから指標化も実績作りに焦点を当てたものにすべきではないでしょうか。
    中川氏:その通りだな。その点から見ていくと、財務の視点は“売上高”でOK、顧客の視点の施策は「ERP契約顧客の満足度向上」、「納期遵守」、「システム保守サービスの徹底」の
    3つですね。
    上野氏:「ERP契約顧客の満足度向上」はその目的から“顧客契約数”としましょう。 「納期遵守」は“納期遵守率”でしょうし、「システム保守サービスの徹底」は導入後のERPトラブルに対するサービスですから、お客様の安心や信頼を高めることが目的ですね。
    山田氏:とすると、お客様がサービスを受けた方が安心という想いの広がりを測定するために“システム保守サービス加入率”ではどうだろうか。
    中川氏:コンサルタントも頷いていますので、良いと思いますね。それで、内部業務プロセスの視点の施策の「コンピュータメーカとのERP協業体制の整備」はどうしよう。 “受注数”かな。
    上野氏:管理指標の“受注数”は顧客の視点で良さそうですね。ここは下位施策でコンピュータメーカ協業が出ていますのでその意味を入れて“ERP協業提案比率”などいかがでしょう。
    私 :なかなか良いですね。新規事業なので、受注の前の協業提案に重点が置かれているのがよく見えますね。
    山田氏:ずいぶん指標化もこなれてきたね。学習と成長の視点の施策の中で2つの施策「ERPコンサルタントの育成」と「モニタリング指導スキル育成」を取り上げてみよう。
    中川さん、「ERPコンサルタントの育成」の指標はどうしましょう。
    中川氏:ずいぶん難しい施策を言ってきましたね。営業の目からするとSEさんにしろ、コンサルタントにしろ、システム導入がスムーズに問題なく導入でき、お客様に感謝されるスキルを付けていただきたいですよ。教育ではそういうプロジェクトの実践経験のある要員が増えることですから管理指標は「PMコンサル要員数」としましょう。
    山田氏:ふーむ。施策目的にあっているし、良いと思うな。中川さん、頭良くなったね。はっはっは・・・
    上野氏:もう一つの施策「モニタリング指導スキル育成」の管理指標を考えてみましょう。
    ERPシステムは全社的システムが多いから投資対効果が求められることが多いところから出た施策でしたね。
    そうすると、経営目標やシステム化目標に対する「成果のモニタリング」や「成熟度のモニタリング」は必須になりますね。お客様に投資対効果を可視化し納得できるモニタリングとして受け入れていただくことが必要です。管理指標は「モニタリング実施比率」で良さそうですね。
    私 :よく出来ました。どうやら、現行事業、新規事業の施策の経営管理指標化が出来ましたね。
    山田氏:先日、横浜国大の吉川教授の講義を聞いていましたら、業績評価指標と言われてましたが、個々での経営管理指標と同じですね
    私 :BSCでは業績評価指標と表現されています。御社で分かり易い方を使ってください。
    第100回はここで終了します。
    今回は新規事業の「ERP事業部」施策の経営管理指標化の論議でした。
    次回は、策定したビジネスモデルの投資対効果を「事業計画の作成 投資対効果」として取り上げます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (後記)現在、ITC協会のCBK、PGLの改定に伴う出版本「ITコーディネータ これからの実践知識(アスキー)」の改訂版を作成しています。基本原則とITCプロセスが変更になっているので、ほとんど書き直しです。
    始は大変だと思っていましたが、この本の改訂が3回目になりますと、書き方や改善したい内容が良く見えてきて、私自身の勉強をさせていただいている気がしてきました。
    メルマガにも最新情報を反映していきたいと思っています。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが提供します絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバーから入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
    思い準備しました。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

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