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  • 第106回「IT戦略策定-現行業務プロセス調査」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第102回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日は「DFDを使った現状業務調査ガイド教育」の日です。上野さんがインストラクターで、私がアドバイザー、対象は中川さんですが、山田事業部長も出席されています。
    中川氏: さて、どんな調査方法をとれば良いのかな?上野さんよろしくお願いします。
    上野氏:分かりました。それでは早速DMMとDFDを用いた調査ガイドを説明させていただきま
    す。 今回、EA(Enterprise Archtecture)で採用されていることもあり、DMM(Diamond Mandara Matrix)を採用しています。このDMM手法は初めてなので、これは井上さん(ITコンサルタント)に解説してもらいましょう。
    私 :皆さんが勉強されたメルマガには出ていませんので、簡単に解説しましょう。
    上野さんから紹介ありましたように、EAでは既に採用されています。URLで見てみましょう。⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-2-3.pdf
    DMMの構造は縦3、横3の9つのブロックで構成され、中心に調査対象業務を置き、
    中心業務を構成するサブ業務を周りの8つのブロックに配置します。
    たとえば、中心ブロックに「販売業務」を配置したDMMは回りのブロックに「受注業務」「発注業務」「在庫管理業務」「入庫検収業務」「出荷・売上業務」「請求・入金業務」といったサブ業務が配置できます。
    さらに、この中のサブ業務「発注業務」をDMMの中心ブロックに置いて、周りのサブサブ業務は「発注依頼受付」「発注先選定」「発注書発行」などの業務が配置すると業務をより詳細化が出来ることになります。
    このようにして、調査対象となる業務の範囲を規定するのと業務の詳細レベルを階層付けするのに使用します。
    上野氏:DFDの記述レベルも階層化されていましたが、この階層はDMMの階層レベルと一致させるということになりますか?
    私 :その通りです。通常、現状業務調査では対象業務を2階層の機能レベルの64個の業務機能に展開してDFDへ連携します。
    上野氏:DFDは“業務は情報の変換と捉える”ところに特徴がありました。DFDの調査ではこれを利用します。データフローである「業務への入力情報」と「業務からの出力情報」、そして、データストアとしての「参照するファイル情報」のみを聞いて記述してください。
    中川氏:なぜ、業務処理機能を聞いてはいけないのですか?
    上野氏:業務処理機能は調査員の経験の差が大きく出ます。従来の調査方法の失敗です。情報システムは業務処理機能を変えるわけではありません。情報の処理方法を改善していくわけですから、情報システムのための調査では業務機能は情報の変換と捉えて情報ののみに焦点を当てることで、客観的で精度の高い調査が可能になります。
    したがって、調査順序は
    最初に、ユーザー部門ヒアリングで、対象業務を2階層の機能レベルにしたDMMを作成してください。 次にその業務機能のDFDを記述していただけますか。
    中川氏:DFDでの調査方法は分かったけど、業務上の問題はどうヒアリングするの?
    上野氏:ありがとうございます。言い忘れてました。 データフローとデータストア情報の媒体(紙、PCデータ、ホストデータなど)と業務処理の手作業/IT化処理の区別をヒアリングしていただけますか
    中川氏:IT化できていない部分とどんな情報媒体で業務を遂行しているかを調査するということですね。
    上野氏:その通りです。
    ・・・・・・・・・DFDによる調査が開始されました。
    第106回はここで終了します。
    今回は「IT戦略策定-現行業務プロセス調査」として、現行業務プロセス調査手順を取り上げました。
    次回は、IT環境の現状と動向の捉え方として、TRMを参照し、「IT戦略策定 IT動向調査」のテーマで捉えます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (雑感)
    先週、当職と契約のあるグローバルナレッジネットワーク(株)にて「IT経営のための情報戦略策定(ケース研修編)コース」を実施しました。このコースを開始して4年目になるのですが、受講生が随分と変化してきました。最近は、新規事業開発の部隊、提案型のSE/営業と言った実践型が多く見受けられます。
    当然のことながら、研修中のQ/Aも実践で困った質問等が多く出され、コンサルをやっているような雰囲気になってきました。研修らしい研修になってきたなと思っています。
    1,2年目のコンサルタント会社や大手情報メーカーだけの受講者を考えると、ITコンサルも定着し始めてかなと思っています。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
    思い準備しました。(今年の11月の試験まで対応しています。)
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
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