~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第108回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。
プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日はベンチマークとしてのビジネスプロセスモデルをどこにするかを検討する日でしたが、提携メーカーに打合せに言っていた山田事業部長が困った顔でプロジェクトルームに入ってきました。
山田氏:困ったな。メーカーからサプライチェーンシステムの構築をするから、手伝って欲しいと協力を依頼された。
中川氏:一体何を手伝えば良いのですか?
山田氏:弊社のノードフロー分析をやって欲しいと言っている。
中川氏:ノードフローって何ですか?
山田氏:ノードとはサプライチェーンの中で物流拠点、在庫拠点となる施設や置き場等を言い、
ノードフローとはノードに対する入りと出の物の流れを言うらしい。
メーカーとしては、今回のシステムの目標を納期4日、在庫回転日数を3日に設定して
いる。そのために流通工程にある弊社のノードフローのサイクルを押えたいということらし
い。
上野氏:サプライチェーンは物理的なものの流れですから、まず、顧客に手渡すまでの流通
工程にある工場、販売店、のデリバリー隘路をつかみたいと言うことだと思いますね。
中川氏:井上さん、隘路って何ですか?
私 :流通工程において商品が停滞し、流通機能を低下させるノードのある経路を言います。
例を上げて説明しましょう。サプライチェーンには仕入先、工場、販売店、顧客の経路が
ありました。メーカーが販社や顧客から1万台/日の注文を受けて、工場で組み立てると
しましょう。1万台/日の組み立てて販社の倉庫に入庫しても、商品倉庫の出庫能力が
8000台/日とすると2000台/日の在庫が倉庫に滞留します。この場合、8000台/日の
供給が限界になります。これが隘路です。具体的には各販社の処理能力は異なるのが
通常ですので、供給したい市場に対し、その能力を有していない隘路が数多く存在し
ます。
上野氏:つまり、市場/顧客ニーズを見越した適切な供給のできるノードフロー能力を有して
いないと有効なサプライチェーンは構築できないと言うことですよ。
私 :その通りですね。ノードフロー分析依頼もそこに根ざしていると思います。ノードフローの
良し悪しは倉庫機能だけでなく、現行の業務プロセスやその機能の良し悪しも大きく
関係してきます。
上野氏:既に調べた現行業務プロセスのDFDが生きてきますね。
山田氏:弊社の販売物流システムはこのサプライチェーンの中で、業務機能を捉えていかないと
効率の悪いシステムになってくるわけだ。
中川氏:それでは、ノードフローの調査シートを作って調査しましょう。ノードフローの毎日の入出
庫量とノードの業務機能を調査項目とすればよいですね。
山田氏:そうです。お願いします。
第108回はここで終了します。
今回は「IT外部環境分析-サプライチェーン分析」として、サプライチェーンを分析するための
用件を討議しました。
次回は、「目標ビジネスプロセスモデル策定」を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
(雑感)
先週、(財)にいがた産業創造機構で「SWOT分析のケース研修」の講師を務めてきました。燕三条市、新潟市などから中堅のITベンダーのPM職の方が多く出席されました。大方の受講生の受講目的は“顧客のトップ向けのIT化提案ができるようになりたい”でした。4年前から、同様の研修コースを開発し実施してきましたが、この1,2年はITベンダーや企業の企画部門で業務として勉強にこられる方が増えてきています。最近では、新潟のように地方で集中研修が出てきて、4年前難しいと言われた手法が一般的に使用され始めたことを感じています。中小企業のコンサルでも使用できる実践的パッケージ「ずばり!経営戦略立案ソフト」(http://www.bizsupp.jp/senryaku/index.html)を神戸の佐伯さんと作りました。また、どこかでご紹介します。
(注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
バックナンバー(無料)から入手することができます。
こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
(注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
思い準備しました。(今年の11月の試験まで対応しています。)
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
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