ホーム  >  メルマガバックナンバー  >  Ⅲ. IT 経営コンサルティング  >  第109回「IT戦略策定-目標ビジネスプロセスモデル策定」

オープンコース案内

  • 第109回「IT戦略策定-目標ビジネスプロセスモデル策定」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第109回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日は目標ビジネスプロセスモデルの検討日です。山田氏が口火を切ります。
    山田氏:あるべき姿である目標ビジネスプロセスモデルを作成するのだが、作成するための要件
    を整理しておきたいのだが
    中川氏:経営戦略を策定したときに、情報化テーマとプロジェクトの概算予算が決まっています
    ね。現行業務プロセスの分析を行いましたので、そのときの課題を改善したプロセスを
    作成すればよいのではないですか?
    山田氏:それは現状課題改善プロセスとしては良いのですが、上野さんはどう思いますか?
    上野氏:あるべき姿のビジネスプロセスですから、中川さんのおっしゃるのも含めて2つのことを
    まとめなければいけませんね。
    1つは、経営企画書で作成された情報化テーマを情報化目標に変換することです。
    そうすることで、情報化の改革目標が設定できます。2つ目は現行業務プロセス分析
    での現行課題と情報化テーマの改革目標を加えたビジネスプロセス作成ですね。構
    造化設計を使ってまとめるとよいと思います。
    私 :そうですね、今回の情報化は複数の同種システムが存在しませんので、DFDと構造化
    設計で良いでしょう。
    ちなみに、複数の同種業務がある場合のシステム化ではEA(Enterprise Archtecture)
    のガイドにあるようにDFD、業務プロセスの抽象化、構造化設計を使用して行きます
    が・・・
    ww.meti.go.jp/policy/it_policy/ea/data/report/index2.html
    中川氏:私のお客様で複数企業のシステムのASP化の話が来ているのですが、そんなシステム
    化はEAに合うのですか?
    私 :合いますね。この企画書の作成が終わったら、EA適用設計をしてみましょう。
    話を戻して、上野さん、構造化設計の手順を説明いただけますか?
    上野氏:分かりました。手短にやりましょう。作成手順は「現物理モデル」→「現論理モデル」→
    「新論理モデル」→「新物理モデル」の順で、「現物理モデル」は現行の業務プロセスで、
    現論理モデル設計は現行のあるべきプロセス、「新論理モデル」は情報化テーマ要件を
    反映した現論理モデル、「新物理モデル」がIT成熟度を考慮した新論理モデルで目標
    ビジネスプロセスになります。
    中川氏:良く分からないな!
    私 :じゃ、補足しましょう。現物理モデルと言うのは現行の物理的要素(組織、場所、人、2重
    作業等)をありのままに記述した業務フローのDFDです。現物理モデルはこの物理的
    要素を取り外し、あるべき情報に流れで置き換えたDFDです。新論理モデルは現論理
    モデルに情報化テーマ要件を加えて記述したDFDで、新物理モデルは新論理モデル
    にIT成熟度を考えて物理的要素を加えたDFDです。
    上野氏:情報化目標要件に合うよう目標ビジネスプロセスを作成していくわけですね
    山田氏:目標にはビジネスプロセスに対応したSLAのようなIT環境・サービスに対する目標も
    設定することになりますか?
    私 :そうですね。システムライフスパンを考慮して、ビジネスプロセスとIT環境目標を設定する
    ことになります。
    山田氏:じゃ、目標ビジネスプロセスモデル作成の要領書をまとめて進めていこう。
    第109回はここで終了します。
    今回は「目標ビジネスプロセスモデル策定」として、ビジネスプロセスプロセス要件を討議しました。
    次回は、「IT戦略策定-ギャップ分析」を取り上げます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (雑感)
    先週、IT経営応援隊の仕事で、焼肉等のチェーン店を展開されている社長さんにお会いしま
    した。大変な勉強家で社員育成のために野中郁次郎先生のSECIモデルの研究や人事評価
    モデルを作成されていました。経営理念や経営ビジョンの話に移りましたら、重要性は十分認
    識されており、 “私、整理が下手で、今整理中なのですが”と言いながら、いろいろ資料を作
    成されていました。中小企業の経営者とお会いしていつも思うことですが、非常にバイタリティ
    があり、八面六臂の活躍をさせている優秀な方が多いのですが、考える時間がない方々が大
    半です。中小企業の経営者が頭にあるものを入力していけば、経営戦略から部門行動計画ま
    で含め、整理された経営戦略書を簡単に作れるようにしようと考えて、「ずばり!経営戦略立
    案ソフト」を神戸の佐伯さんと作りました。お試し版もあります。検証してみていただけますか。
    こちらです ⇒ http://www.bizsupp.jp/senryaku/index.html


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
    思い準備しました。(今年の11月の試験まで対応しています。)
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

ページトップへ

サイドメニュー

オープンコース案内