~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第110回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。
プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日はIT戦略策定のためのギャップ分析です。中川氏がまず提案です。
中川氏:ギャップ分析と言うには分析のための切り口というか、視点みたいなものがないとギャップが見えないよね。
上野氏:目標ビジネスプロセスはIT化目標である7つの情報基準の要件に基づいて作成されてます。このビジネスプロセスを実現するためには「ITの機能面」、「導入技術面」、「運用管理面」のギャップを捉えていかなければなりませんね。
中川氏:何故、その3つの観点になるの?
上野氏:と言うのは、業務機能は変わりませんが、ビジネスプロセスを短縮したり、集約化できるのはIT機器を使ったシステム機能ですね。そうすると現在使っていないIT 機器やシステム機能が出てきますので、そのギャップを押える。次にこれを導入し、運用していく業務機能を抑える。この機能はIT ガバナンスと言われるCOBITの4つのIT化業務機能のギャップを見ていけば良いと思います。
中川氏:ちょっと、まとめさせてください。IT機能面と言うのは目標ビジネスプロセスに合わせるためにモバイルアクセスやERP等のIT機能環境のギャップですね
上野氏:そうです。
中川氏:IT導入技術面、運用管理面とはCOBITの4つの業務プロセスのことと考えて良いです
か
上野氏:良いですね。ただし、現在「企画/計画」を進めていますので、この後のプロセスである「調達・開発」が導入技術面、「デリバリー&運用」と「モニタリング」が運用管理面です。これらを実行するためのギャップです。
私 :それで良いでしょう。追加しますと、このギャップはIT成熟度を考慮したギャップなのです。その意味は、目標ビジネスプロセス、目標IT環境は経営企画書の情報化テーマからのトップ-ダウン展開ですから、IT成熟度と言う現状の能力を踏まえたボトムとのギャップ分析なのです。
上野氏:IT成熟度は現行の運用成熟度を調査し、目標ビジネスプロセスを実践するための能力目標としてのIT成熟度レベルになるのでボトムアップのためのギャップ分析と言うことですね。
私 :そうです。上野さん、補足していただいて感謝!
中川氏:IT化を成功させるためには、調達・開発、運用、モニタリングの仕組みづくりやステイクホルダーの教育・育成が必要ということですね。
私 :その通りですね。目標としての育成レベルの設定が必要ですね。
山田氏:よし、7つの情報基準の目標とIT成熟度目標を基に3つの観点で、ギャップ分析をしていこう。
・・・・・・・(作業)
第110回はここで終了します。
今回は「IT戦略策定-ギャップ分析」として、IT戦略策定-ギャップ分析の要件を討議しました。
次回は、「IT 戦略企画書」を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
(雑感)
先週、ITCの勉強会に出てきました。勉強会の中で“中小企業向けのIT化提案は予算も限られているし、使用もマチマチだし、どうしたら良いのだろうか?”の議論になりました。
“SOA的に業務ソリューションを準備するのも大変だし、やはり、ITCプロセスで言うように経営戦略をしっかりまとめ、IT化すべき要件を明確にしてから、アプローチしないと大やけどになるな。”という常識的な結論になりました。
私も若干ですが、中小企業のコンサルを見始めて感じますのは、ITCがコンサルをビジネスとして獲得していくためには、第1ステップでお客に食い込み易いタッピングとしての「経営成熟度診断」知識、その後、第2ステップで経営戦略を論理的にまとめる「経営計画策定」知識、第3ステップではIT化調達のための「RFP策定」知識の3段階の知識が必要と思っています。
今、この知識では第1ステップは「IT経営成熟度診断ツール」が出てきました。第2、3ステップのツールがありませんでした。第2ステップのツールとして作成したものが、「ズバリ!経営戦略立案ソフト」です。
このソフトは中小企業の経営者が頭にあるものを入力していけば、経営戦略から部門行動計画まで含め、整理された経営戦略書を簡単に作れるようにしてあります。を神戸の佐伯さんと作りました。お試し版もあります。検証してみていただけますか。
こちらです ⇒ http://www.bizsupp.jp/senryaku/index.html
第3ステップのツールとしてはSEA研究会(EA for SB)、エンタープライズアーキテクチャを中小企業向けのRFP使用にまとめる作業が始まりました。私もメンバーの1人になっています。
(注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
バックナンバー(無料)から入手することができます。
こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
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