ホーム  >  メルマガバックナンバー  >  Ⅲ. IT 経営コンサルティング  >  第111回「IT戦略企画書」

オープンコース案内

  • 第111回「IT戦略企画書」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第111回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日はIT戦略企画書を策定するための検討がなされています。
    山田氏:さて、来週の経営会議に向けて、IT戦略企画書と整理したいのだが、どこからはじめればよいのだろうか。
    中川氏:そうですね。資料は十分出来ていると思いますのでどうまとめていくかですね。
    上野氏:今年発表された新PGLのITCプロセスを参考にしてみたらいかがでしょう。
    えーと、ITCプロセスではIT戦略企画書でIT化のテーマを取り上げ、IT戦略実行計画書として、後続フェーズの実施方針を作成しています。
    山田氏:来週の会議用としてはIT戦略企画書で良さそうです。順番に項目を整理してみましょうか。
    中川氏:まず、経営戦略との関係を抑える必要がありますね。
    山田氏:そう、経営戦略との整合性。そのためには、IT戦略テーマに対する「経営課題と解決テーマ」、IT化すべき領域の記述としての「IT領域戦略課題」が必要だし、結論としての「IT戦略テーマと方針」を最初にまとめたいね。
    中川氏:なるほど、結論を先に書いて、その後に裏づけを記述すると言うことですね。
    そうすると、解決テーマの裏づけとして、IT環境に対する世の中の流れとも合致していることをサマリーしましょう。「IT動向と先進事例」辺りでいかがでしょう。
    上野氏:外的IT環境の裏づけが記述されたら、内部のIT環境ですから、先日討議した「現行とあるべきビジネスプロセスモデルのギャップ分析」を記述しましょう。プロセス改革のためのIT戦略の基礎データですね。
    山田氏:そうすると、次期システムが見えてくる。「IT化ビジョンと次期システム」を項目として時期システムイメージを記述しよう。詳細項目は・・・
    上野氏:それはCOBITの7つの基準から導いた「IT化の目的と達成目標」でしょう。
    中川氏:俺にも少し発言させてよ。システムイメージとしては、新しいIT環境を反映した「新業務プロセスイメージ」とIT 動向を反映した「新IT環境イメージ」が必要ですね。
    山田氏:イメージでよいのかな?
    私 :調達フェーズのITベンダーからの提案の選定に基づき、最終的な次期システムが確定されますので、ここではイメージと言ってもよいでしょう。
    山田氏:ここでのイメージと言っているのは、私どもでは・・・・(案)という感じですね。調達フェーズを通して詳細に確定されていくことになるということですね。
    その後の項目は「IT化ビジョンと次期システム」の具体化としての「新ITシステムのプロジェクトと優先順位」、「ITシステム導入スケジュール」、「推進組織体制」を記述すれば実施イメージがつかめますね。それぞれの詳細項目は、えーと・・・
    上野氏:「新ITシステムのプロジェクトと優先順位」では全社システムでいくつかのプロジェクトが計画されますので「プロジェクトの目的と要件の定義」、「プロジェクトの優先順位」でしょう。「ITシステム導入スケジュール」には「全体概要スケジュール」、「プロジェクト別概要スケジュール」、「要員/資源調達/資金計画」の項目を記述すればよいでしょう。
    中川氏:「推進組織体制」では「プロジェクト実施体制」と「プロジェクト モニタリング体制」辺りですか。
    山田氏:それでよいでしょう。最後に「投資対効果」として、「ITシステム投資(一時費用、運用費用)」と「ITシステム効果」を記述して、IT戦略企画書としましょう。
    ・・・・・・・(作業)
    私 :どうやらIT戦略企画書が出来上がりましたね。
    山田さんの役割はここまでの様ですが、後続のプロジェクト推進メンバーへこの企画書を後続フェーズで具体的に実施するための実施方針をまとめた「IT戦略実行計画書」まで作成することが必要です。
    山田氏:そうですね。了解しました。漸く、このプロジェクトも1区切りつきました。ご苦労様でした。打ち上げやりましょう。
    みんな:賛成!! 山田さんのおごりで。
    山田氏:いいですよ。喜んでご馳走させていただきます。
    第111回はここで終了します。
    今回は「IT戦略企画書」として、IT戦略企画書の構成を討議しました。
    今回で、山田氏、中川氏、上野氏を中心としたIT戦略策定プロジェクトのメルマガは終了です。
    次回は、暫く時間をいただいて、松の内明けの来年の1月16日から開始します。来年のテーマは今後のシステム設計のガイドラインとしてe-Japanの電子政府システム構築で取り上げられているEA(Enterprise Archtecture)を解説して行きたいと思っています。多くの方から、“EAはこれから必要と思うのだけど、難しくて”楽しみにしておいてください。それでは、少し早めですが、良いお年をお迎えください。
    来年、またお会いしましょう。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (雑感)
    e-Japanの将来体系(次期システム提案書)の提出期限が12月までで佳境に入っています。昨日も午前近くになったのですが、18府省の共通システム化というのは、現在良く言われているイメージワークフローやSOA(Service Oriented Approach)的なところがあります。初めに共通化したビジネスプロセスモデルを想定し、そこに当てはめる形で業務の簡素化、最適化を図って行きます。
    来年はこのテーマとコンサル事例を中心としたメルマガしようと思います。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
    (注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

ページトップへ

サイドメニュー

オープンコース案内