~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第107回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。
プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日は構築する情報システムのライフサイクルを5年と定めたことから、IT動向の調査の議論になっていました。
中川氏:新ITCプロセスガイドラインを見ていましたら、ITに関する外部環境調査としては、業務プロセスに関するベンチマークリファレンスとITインフラ動向調査による最適ITの選択が必要と書いてありましたよ。
山田氏:今日はITインフラ動向にはなしの焦点を当てよう。何か、良い参考資料が無いかなあ。
上野氏:そうですね。私も中川さんと同じで、ガイドラインを見ていましたら、最適ITインフラの選択のリファレンスとしてTRM、SRMがありました。
中川氏:なんですか?そのTRM、SRMって。
上野氏:私も調べてみましたら、経産省がEA(Enterprise Archtecture)による業務・システム設計のために公表している参照モデルで、後続の業務・システムを構築する際に検討しなければならない事項を標準化し参照できるようにしたものらしいです。TRMはTechnical Reference ModelでSRMはService compornent Reference Modelと言われ、TRMはハードウエアやソフトウエアのリファレンスそしてSRMはSOA(Service Oriented Approach)による業務サービスコンポネントのリファレンスです。SRMはサービスコンポーネントの考え方ですが、TRMは具体的なリファレンスが作られています。
(http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/ea/gainen/model/trm/3.html)
中川氏:どんな構造になっているの?
上野氏:TRMではそれぞれの技術を「現在の技術」、「標準」、「将来の技術」の3段階に分けて、システムのライフスパンに合わせて選択できるようにしています。
例えば、分散コンピューティングでは現在の技術を「CORBA、HTTP」、標準を「HTTP」、将来の技術を「グリッド」と表示しています。
中川氏:使い方としては、長期のライフスパンのシステムの場合、HTTPを採用するが、グリッド(アクセスグリッドと思われる)への移行も十分考えておく必要があると言うこと?
上野氏:それで良いと思います。
山田氏:TRMやSRMはIT領域の外部環境分析のための情報共有システムですね。良い仕組みです。
私:これらのリファレンスはEAを用いた行政の「業務・システム構築の最適化計画」において使用されています。現在は先進事例として米国国防総省のモデルが使用されていますが、電子政府の最適化計画が進むにつれて、より具体的なリファレンスになっていくと思います。
山田氏:了解です。TRM、SRMも参考に出来るところがあれば、積極的に参照して行きましょう。
第107回はここで終了します。
今回は「IT領域外部環境分析-リファレンスモデル」として、EAにおけるTRM、SRMリファレンスモデルの概要をご紹介しました。
次回は、このプロジェクトの最終回で「IT戦略企画書」を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
(雑感)
昨日、日経コンピュータ(10/31/2005号)にe-Japanの主要テーマの一つである電子政府プロジェクトに対する経団連から手厳しい批判が記事で出ていました。主旨は「業務プロセスを見直さないまま電子化を進めても意味が無い」と言う当たり前の記事です。当初、電子政府プロジェクトはWebサイトプロジェクトか?と言われるほど、フロントシステムをインターネットすれば良いと言った風潮がありました。このシステムを作って、業務がより煩雑になっているようです。
その後、EAを用いた業務・システム最適化計画が業務プロセス改革として進んでいます。今年末が基本設計の最終になっています。来年から、実装が始まるでしょう。私も今週から一この設計作業の最終の作業に入ることになります。
(注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
(注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
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