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  • 第79回「事業ドメイン定義 経営戦略とは何?」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第79回「事業ドメイン定義 経営戦略とは何?」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第79回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用い
    てITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    企業プロファイルとマーケティング環境を把握できましたので、プロジェクトメンバーと「事業ドメ
    インの定義」を進めていくことにしましたが、営業の中川氏から“経営戦略って何のために必要
    なのですか?”の質問が出ていますので、ここからプロジェクトメンバーの共通認識をとっていく
    ことにしました。
    中川氏:経営戦略とは何でしょうか?
    私:戦略とはもともと戦争用語ですね。相手を打ち負かすための兵隊、武器、その支援である兵站を配置する方策を言いました。この戦略をビジネス分野に置き換えた用語が経営戦略です。
    ビジネス環境で経営戦略の位置づけを捉えるには「経営理念」、「経営ビジョン」、「経営
    戦略」、「経営施策」の代表的な経営用語の概念を明確にしておくことが必要です。
    「経営理念」とは英語では“Identity”、日本語では“存在価値”と訳されています。すなわち、
    “御社は何のために社会に存在しているか”を定義したものです。企業経営においてもっとも
    最上位または根底にある概念です。経営戦略もこの概念の上に策定されます。御社では
    社是に「信用を重んじ、着実を旨とする」がありますね。これが該当します。
    中川氏:経営ビジョン、経営戦略、経営方針という用語は良く聞きますが、同じですか?
    私:関係はしていますが、違います。
    経営ビジョンは中長期の自社のあるべき姿です。経営理念をもち社会に貢献しようとしても
    その企業自身が倒産しては何の意味もありません。したがって、同業他社に対し優位に立
    ち、企業を存続するための事業ビジョンが必要になります。ですから、経営ビジョンには
    3年後にどういった事業形態で存在しているかを示す事業の定義と事業目標である
    売上高や利益高等を定義するわけです。
    中川氏:じゃー、経営戦略と経営方針は何を定義するのですか?
    私:経営ビジョンとしてのあるべき姿としての事業が定義できると、これから実施すべき経営の
    方向が見えますね。これが経営方針となります。
    この方針の下に経営ビジョンを実現する方策作る必要があります。すなわち、一期目、
    二期目、3期目に人を増員したり、販売店を増やしたり、工場建設等の「ひと」、「もの」、
    「かね」といった経営資源を投入して、営業力を強化したり、生産能力の強化、生産性向上
    等が必要になりますね。すなわち、“同業他社に対して競争優位に立つための経営資源の
    最適配分すること”を「経営戦略」といいます。
    最適配分とは目標に対して、企業活動がバランスの取れた経営資源の配置を言います。たとえば、営業を増強して強化されたとき、対応する技術要員のバランスが取れないと経営にムダやムリが出てきます。それが損失となって現れます。
    中川氏:経営戦略と経営施策は同じ意味合いを持つような気がするのですが。
    私:山田さんの感覚は正しいですね。
    経営戦略と経営施策は上位と下位の概念になります。
    経営戦略を達成するために何を実施するかの具体的な投資実施事項になってきます。
    御社の事業の1つであるITネットワーク事業は経営ビジョンの1つの事業で、経営目標達成のための事業戦略です。この事業戦略も売上や利益の事業目標を持っています。
    この目標を達成するための方策が事業施策(=経営施策)になります。
    たとえば、このITネットワーク事業を達成するための“○○システムの導入”、“XX営業部の営業要員の増員”、“△△設備の購入”などが経営施策となってきます。経営戦略や経営施策は経営資源の動きが判断できる方策でなければいけませんね。
    中川氏:なるほど、経営戦略は効果的な経営活動のための要になってますね。
    私:そうです。経営ビジョンを描いても、経営資源の最適配分を行う経営戦略が企業の優劣を決めると言っても過言ではないでしょうね。
    みんな:さて、経営戦略作りのためにSWOT分析を進めましょう!!
    第79回はここで終了します。今回は経営用語の定義と経営戦略に対する重要性の共通認識で
    した。この共通認識がないと、SWOT分析がチグハグになります。必要なステップです。
    次回は、テーマ「事業ドメイン定義までの手順は?」で経営戦略策定の手順を考察していきます
    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=125&SCODE=17
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html
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