~ITコンサルタント養成講座~
第81回「SWOT分析―2 機会・脅威要因?」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第81回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用
いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日は山田氏から出ていました質問から、SWOT分析のもう一方の要因である機会・脅威の意味の共通認識に進めました。山田氏の質問は、
“機会・脅威要因とは競合他社とのビジネスチャンスとロス要因と考えておけば良いのでしょうか?” でした。
私 :ひとつの視点としては良い指摘だと思います。SWOT分析での機会・脅威の視点は
自社ではコントロールできない競合他所も含んだ寄り大きな外部から与えられるビジ
ネスチャンスとロスの要因と捉えた視点の方がより適切と思いますね。
中川氏:業界環境だけでなく、政治、経済などの要因も含まれるということですか?
私 :その通りです。この外的要因は大きく2つの要因に分類します。ひとつは「マクロ環境要因」、もうひとつは「ミクロ環境要因」です。
マクロ環境要因とはPolitical(政治)、Economical(経済)、Social(社会)、
Technical(技術)の4つでPEST要因といわれています。
Politicalには「牛肉輸入規制緩和」、「e-Japan政策」、「ISMS制度」等ありますし、
Economicalには「中国の経済成長」、「デフレ環境」等が挙げられます。
Socialには「トレーサビリティ」、「環境規制」、「少子化」等、
Technicalには「ナノ技術」、「ユビキタス技術」、「オープンソース化」等があります。
ミクロ環境というのは山田さんの質問で「業界環境」に関わる要因です。
上野氏:業界環境というと、強み・弱み要因も同業他社との優位性要因として捉えましたので、
内部環境の強み・弱み要因と同じ要因になってしまいませんか?
私 :ちょっと違いますね。強み・弱み要因では自社の経営資源と経営機能と同業他社の
比較から発生する内的要因でしたね。
ここでいう「業界環境に関わる機会・脅威要因」とはコントロールできない要因で捉え
ます。
たとえば、日本のスーパー業界にウォールマートが進出しますね。中国の安くて優秀なプログラマーも進出してます。これらの要因はそれぞれの業界の企業にとって自社でコントロールできる要因ではありません。その業界にある企業にとっては大変な脅威要因となります。
上野氏:違いがわかりました。しかし、中国の安くて優秀なプログラマーの進出は当事業所にとっては利用したい機会要因です。外的要因には脅威、機会要因の両方が存在しているのでしょうか?
私 :機会・脅威要因は自社にとってどちらかを判断すべき要因です。「中国の安くて優秀なプログラマーの進出」はソフト開発を持っていない大阪事業部にとっては機会要因でしょうが、ITソフトベンダーにとっては大きな脅威要因です。機会・脅威要因は立場によって判断すべき要因なのです。
山田氏:そうそう、先日インタビューいただいた「5つの競争要因」に関するQ/Aは業界環境でしたね。これは機会・脅威要因と考えてよいですか?
私 :その通りですね。ミクロ環境での機会・脅威要因です。
中川氏:もうひとつ質問!今度、お客様(業界第4位)が業界2位の同業他社と合併になります。この要因は脅威と捉えてよいですか?
私、 :いえ、機会と捉えたほうが良いですね。チャレンジできる市場が増え、将に必要な対策を創出していく要因ですので機会ととらえてください。変化は機会と捉えるのを基本に考えてください。そうしないと、今後の事業のネタが無くなってしまいます。
さて、機会・脅威要因として追加できる要因を洗い出し、整理して見ましょう!!
みんな:了解。
(作業)・・・・・・
第81回はここで終了します。今回は機会・脅威要因の意味の共通認識でした。実践で出てくる疑問点を整理しました。
次回は、テーマ「SWOT分析-3」でCSF(Critical Success Factor:重要成功要因)の意味を考察していきます。
ISMリサーチ代表 井上正和
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グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
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(株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
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