~ITコンサルタント養成講座~
第82回「SWOT分析―3 CSF?」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第82回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日はSWOT分析のための強み・弱み、機会・脅威要因が整理されましたので、経営戦略策定の基礎となるCSF(=Critical Success Factor:重要成功要因)の創出を行うために伺いました。
早速、理論家の上野氏から質問です。
上野氏:CSFが経営戦略の基礎になるといわれると、先日の経営戦略の討議で経営戦略を策定する前提として「経営方針」、「経営ビジョン」がありましたね。CSFはこのどちらかになるのですか?
私 : 経営方針と考えてよいでしょう。先日の討議は経営用語の共通認識するための話でし
たので、上位概念から話しました。経営戦略を作るためには経営ビジョンを作ることが必要でした。経営ビジョンには事業とその事業目標を定義が必要です。この事業目標を達成する方策が経営方針でした。すなわちそれがCSFと考えて良いでしょう。
上野氏:と言うと、CSFを定義するということは経営ビジョンにある事業の経営方針を作っているようなものですか?
私 :そうですね、CSFはビジネスの拡大を図る要因ですので事業の方向を表しますので選択されたCSFは経営方針になります。
選択というのはCSFの創出が4つのSWOT要因からのブレーンストーミングによる発想的創出ですので、創出後、その可能性の成否を見極めて適正な定義をすることが必要になります。
山田氏:CSFが発想的創出であれば、3年後の経営ビジョンから見ても企業体力に合わないような方針が出たりしませんか?
私 :出てきます。しかし、たくさんそんな方針をたくさん出した方が良いですね。
経営ビジョンを作るときは拡大発想でアイデアを創出した方が良い案が出てきます。現状の体力を考慮して発想したりしますと優れた発想が出てこないことがあります。
中川氏:CSFを発想する段階では現在の経営資源や経営機能の能力や体力は考慮しないほうが良いということですね。
私 :その通りです。お客が満足し、事業の売上や市場シェアを向上する要因を発散方式で列挙していけば良いのです。その後、自社の経営体力を見て、経営体力に合ったCSFを選択し、そのCSFのもとで経営戦略を策定するようにします。
中川氏:SWOTの内部要因としての「強みと弱み」と外部要因としての「機会と脅威」を組み合わせて、CSFを創出するのでしたね。そうすると組み合わせは4つありますね。
私 :さすが、良く覚えてますね。「強み-機会」、「弱み-機会」、「強み-脅威」、「弱み-脅威」の4つの象限ですね。
この組み合わせ毎にCSF要因が違ってきます。「強み-機会」象限は現在有している強みに機会が出てきたのですから“事業拡大の要因”を創出すれば良いですね。
「弱み-機会」象限はビジネスの機会が出てきたのに同業他社より能力が劣っています。新規事業として成功する要因を創出することになります。
「強み-脅威」象限は事業転換をスムーズにする要因になりますし、「弱み-脅威」象限はスムーズに撤退すべき要因となりますので検討は不要でしょう。
それでは、「強み-機会」の象限からCSFを検討してみましょう!!
みんな:了解!!
第82回はここで終了します。今回はCSFの意味の共通認識でした。実践で出てくる疑問点を整理しました。
次回は、テーマ「SWOT分析-4」でCSFの創出手順を考察していきます。
このメルマガは後編ですが、前編(1回~74回)の基礎知識編をもとに記述しています。
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