~ITコンサルタント養成講座~
第84回「SWOT分析―5 CSFの創出」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第84回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日はSWOT分析のための強み・弱み、機会・脅威要因がKJ法によって整理され、CSF(=Critical Success Factor:重要成功要因)を検討していると聞きましたので、経営戦略策定の基礎となるCSFの確定を行うために伺いました。
プロジェクトメンバーが喧々諤々の議論をやっていました。が、それほどCSFが出ていません。
山田氏:CSFの創出は難しいですね。発想の手順は無いのでしょうか?
私 :そうですね、思考の自由度の高い分野なので、ちょっと戸惑いがあると思います。手
順といえば、CSFは経営方針/事業方針でした。方針は事業に対する方針ですから、経営ビジョンにおける事業をイメージしないと出てきませんね。
「強み・機会象限」であれば、その要因の組み合わせからその事業のイメージ描いて、そのイメージを具現化できる事業拡大要因を出していくことになります。
ただ、その発想時に現状の経営資源やしくみ(経営機能)といったタガをはめずに発想することが重要です。「お金がないから」、「そんな人いないから」といった現状の課題を取り除いて、あるべき姿の観点で発想することです。
山田氏:先日の強み要因「IT事業サイクルのスキルがある」と機会要因「ブロードバンド・インターネット化の進展」を組み合わせから、「ハウジング、ホスティングASPサービスの仕組みがある」をCSFとしましたが、良いでしょうか?
私 :問題ありませんね。これは販売分野のCSFですね。このCSF以外にも事業サイクルを考えて発想するともっと出てきます。
事業サイクルとは、通常事業は「企画/計画」、「販売」、「実装(設置)」、「アフタフォロー」の4つのサイクルでPDCAのサイクルを実践しますので、この中に事業を拡大する要因、新しいあるべき経営資源、経営機能要因が存在することになります。
上野氏:そうか。アフタフォローで考えると、「インターネットによる双方向の技術相談サイトがあること」などもCSFですね。
私 :その通りです。顧客満足度が向上できますので、事業拡大を行うCSFと考えて良いですね。
中川氏:組み合わせによっては、CSFが余り発想できない分野がありますが・・・
たとえば、強み要因の「中小・中堅顧客の部課長との人間関係が良い」と機会要因の「オープンソース化の進展」などもちょっと創出するのに困ってます。
私 :そういう分野は多く出てきます。そんな分野は無理してCSFを出さず、よりスムーズにCSFを発想できるところへ移ってください。無理して発想したCSFは方針にするときムリが出てきます。
みんな:了解。
(CSF創出作業)・・・・・
山田氏:ずいぶんCSFが出てきました。これらのCSFをすべて適用するわけではないですよね。当事業部には到底そんな体力ありませんね。
私 :そうでしょうね。また、現在のCSFは当事業部にとって玉石混交の状態ですね。
それでは歩を進めて、CSFの選定に移りましょう。
第84回はここで終了します。今回はCSFの創出での手順と考慮点を議論しました。
次回は、テーマ「CSFの選定1-選定ステップ」でCSFの選定を考察していきます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
“今週、ITC補の試験ですね。”受験される方はがんばってください。 私も受けた経験があり、
判断問題の解釈に困りましたので擬似問題集としてまとめてみました。もし、よろしければ参考にしてください。
→ http://www.ism-research.com/itc-test/index.html
「ITコンサルタント」関連コース&教材にもいろいろそろえました。何かのお役に立てばと
思います。
コース: http://www.ism-research.com/on-site/index.html
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グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
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(株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
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