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  • 第85回「CSFの選定1-選定ステップ」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    第85回「CSFの選定1-選定ステップ」
    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第85回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日は昨日までのSWOT分析で創出されたCSF(=Critical Success Factor:重要成功要因)を選定がテーマと聞き伺いました。
    プロジェクトメンバーがCSFを眺め、CSFの選定を如何にすべきかを議論していました。
    山田氏:メンバーで議論していたのですが、CSFの選定といっても、何か基準がないと選定で
    きませんね。たとえば、優先付けのような。
    私 :そうですね。あるべき姿のCSFが出ていますので、事業体力に合ったCSFに絞り込むことが必要です。
    そのためには、少なくともCSFの優先度が必要ですが、それ以前に選定までの手順を捉えておくことが必要ですね。その選定の手順は「CSFの整理」→「CSFとコアコンピタンスの関連付け」→「CSFの優先度付けと選定」となるでしょう。
    上野氏:よく分かりませんね。手順における各ステップの内容がちょっとイメージできません。
    具体的に説明いただけませんか。
    私 :分かりました。順を追って説明しましょう。
    「CSFの整理」には2つの観点を留意しておく必要があります。
    その最初の1つは「事業に直接結びつかない間接的なCSFと直接結びつくCSFの
    整理」です。
    たとえば、「ERPシステム導入による情報分析の迅速化」、「Webによる双方向の顧客
    取引情報交換のしくみ」などは事業の収益を直接上げる要因ではありませんが、全事業に必要なインフラのCSFです。これを共通CSFとして区別しましょう。
    共通CSFは売上やコストに直接関係する営業活動や生産活動の裏方のCSFですから,
    “共通CSFの判断は直接収益を上げる要因であるか?” の観点でみて、そうでなければ共通CSFと判定できます。
    上野氏:共通CSFは事業施策に展開することからはずすのでしょうか?
    私 :そうではありません。共通CSFは企業の業務プロセスに絡んでいますので、事業部と
    言うより会社全体の社内の仕組みづくりとして重要なCSFです。この仕組みづくりの施策展開され、事業施策と関連付けて実施されることになります。
    このため、直接事業収益を上げるCSFとして現れづらくなってきます。
    さて、もう1つは「CSFを事業別にまとめる」ことです。あるべき姿で創出したCSFは
    経営ビジョンの事業をイメージしていますので、“どの事業のCSFか”で事業とCSFを
    関係付けてグルーピングすることです。
    中川氏:事業とCSFを関係付けて方針を明確にすることが出来ることは分かりますが、ほかに何かあるのですか?
    上野氏:CSFは事業方針のベースになりますので、この妥当性の判断が必要になりますね。CSFは事業ビジョンに対する成功要因ですが、その実現可能性の検討が必要です。
    実現可能性はコアコンピタンスとの関係が必要になりませんか。
    というのは、コアコンピタンスが「同業他社より優位にある現有の経営資源や経営機能の能力」でしたので、関係付けることでCSFの実現可能性が見えませんか?
    私 :その通りです。想定したCSFにコアコンピタンスを結びつけることで、CSFの実現可能性が判断できます。
    ただ、CSFは3年後のあるべき姿から発想していますので、CSF実現には現有のコ
    アコンピタンスに加えて、今後事業施策によって作り上げていかねばならないコアコンピタンス(=今後のコアコンピタンス)が出てきます。
    この今後のコアコンピタンスは今後育成するために投資することになります。この投資の大きさを判断することで実現可能性を判断できるわけです。
    山田氏:現有のコアコンピタンスであれば投資はほとんどないのですが、今後のコアコンピタンスは経営施策の投資となっていくわけですから、今後のコアコンピタンスの捉え方が重要になりますね!
    私 :そうなんです。 自社や事業部の投資能力を考慮して今後のコアコンピタンスを出していくことになります。その中で、事業に対し“投資が少なくリターンが高い”と思われるCSFの優先度を高くし、そのほかのCSFを除外していきます。
    さて、手順を追ってやってみましょう。
    中川氏:それでは、現在のわが事業部のIT販売・サービス事業のCSFとして創出しました「顧客別の24時間・365日の統合ヘルプデスクができること」からやってみましょう。
    第85回はここで終了します。今回はCSFの選定ステップを議論しました。
    次回は、テーマ「CSFの選定2-コアコンピタンス」でコアコンピタンスに焦点を当てます。
    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/
    “ITC補の試験はいかがでした。 ご紹介しましたITC補想定問題集は役に立ちましたか?”
    もし、お役立ち出来るようでしたら、後進の受験者の方にもご紹介いただければと思います。
    → http://www.ism-research.com/itc-test/index.html
    「ITコンサルタント」関連コース&教材にもいろいろそろえました。何かのお役に立てばと
    思います。
    コース: http://www.ism-research.com/on-site/index.html
    教材 : http://www.ism-research.com/kyozai/index.html
    (注1) マグマグバックナンバーをご覧になる方は次のUMLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注2)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://www.ism-research.com/mag/index.html
    グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=125&SCODE=17
    (株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
    http://www.itc-pro.com/multi/gaiyou3.html

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