~ITコンサルタント養成講座~
第87回「事業定義-1 想定ビジネス」
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第87回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日伺いますと、先日のCSFとコアコンピタンスを関連付け、事業定義を進めていました。
山田氏:CSFとコアコンピタンスを関係付けてみると当事業部のみで施策として実施するに
予算と要員能力の観点で荷が重い今後のコアコンピタンスがありますね。
たとえば、今回出てきました「ポータルサイト構築事業」ですが、CSFが「企業と生活者
を結ぶポータルサイトの構築」に対する現有のコアコンピタンスは「webサイト設計・構築
実績」と「CATV局のサーバー運用」で楽天やライブドアのようなポータルサイトにする
ための今後のコアコンピタンスとして「ビジネスモデル構築スキル」が上がりました。
このコアコンピタンス育成するのは大変な気がします。
私 :そうですね。大変かどうか事業化の考え方を整理してみましょう。そうするとより明確に
見えてくるでしょう。
まず、相当の投資が必要でも事業としての収益の可能性があれば、事業として成り立ちますので、今後のコアコンピタンスを育成して事業すれば良いですね。
事業としての可能性が無ければ、事業としては止めるか、またはこのコアコンピタンスをはずして、「ホームページ作成ビジネス」として他の事業の1つのビジネスとして位置づけることになります。
いづれにしても、事業を定義してみることが必要で、そうすることでより明確になると思います。
山田氏:そうですね。
事業定義では事業が良く分かるように記述したいのですね。事業と言うからには収益
が上がるという記述が必要ですね。
中川氏:当然、お客さんや市場といった販売対象とそのニーズの見極めが必要ですね。
上野氏:販売対象に売るべき商品やサービスもいるのではないでしょうか。
山田氏:そうだな、事業を定義するに必要な要件を整理してみよう。
CSFは事業方針と考えれば良いから、この下で、
まず、コアコンピタンスを持ったビジネスの対象となる「商品やサービス」の定義が必要ですね。 次に、この商品やサービスを購入いただける「顧客」の選定、そしてその顧客の「ニーズ」の想定が必要ということかな。
上野氏:このコアコンピタンスで想定したビジネスは
1つは現有のコアコンピタンス「Webサイト設計・構築実績」による「webサイト設計・構築ビジネス」、 もう1つは「CATV局のサーバー運用」によるアウトソーシングとしての「IDCサービスビジネス」、今後のコアコンピタンス「ビジネスも出る構築スキル」からは「ポータルサイト構築コンサルティングビジネス」辺りでしょうか?
(注)IDC:Internet Data Center
中川氏:想定ビジネスとしてはそんなところでしょう。
この想定ビジネスをもとに「顧客」と「そのニーズ」があるかをみていくことになりますか?
私 :そうゆうことになりますね。それでは、その顧客とニーズを見極めて「ポータルサイト構築事業」を定義してみましょうか。
第87回はここで終了します。今回は事業定義の前提となる想定ビジネスを定義しました。
次回は、事業の市場を定義である事業ドメインを「事業定義-2 事業の選定」として取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
E-mail: inouemas@axel.ocn.ne.jp
私はITCが大好きで資格を取りました。SEは経営が分かるシステム屋であるべきとの私の持っていた想いを描いてくれたからです。やって行く内に、経営も正確な知識体系であると信じれるようになりました。
これからは、若い人も経営が分かり、経営者と的確な議論をし、経営情報システムを構築していく時代になると思います。そのようなSEを希望される方はITC補を取得されるのがまず、最初のステップとして良いと思います。
私のコースに出席される方も最近はずいぶん増えてきました。楽しみなシステム屋が増えてきていると思います。
システム屋であった私がITC制度もないときに、コンサルタントになろうと思いそのステップを踏み始めてから、自分でITコンサルタントと曲りなりに自信を持って言えるようになるまでに20年を要しました。ITCプロセスがあれば、5年で出来たかなと思います。
漸く、ITコンサルタントの時代が来たような気がします。同様な想いを持つ方々の仲間がより多くこの日本に増えていけばと思っています。1つずつ進めていこうと思っています。
ご支援よろしくお願いします。
(注1) マグマグバックナンバーをご覧になる方は次のUMLをご参照ください。
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グローバルナレッジネットワーク(株)経営関連およびITC講座担当講師
http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=2&DCODE=125&SCODE=17
(株)富士ゼロックス総合教育研究所 ITコンサルタント講座担当講師
http://www.itc-pro.com/multi/index.html
