~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
なっており、今回はその第95回です。
75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。
プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
今日は策定した事業施策でビジネスモデル確立するための最初のステップであるインフルエンスダイアグラムの必要性確認の論議に入っています。
中川氏:ビジネスモデルと言うのは儲かる仕組みでしたね。戦略マップで財務の視点で利益目標までの施策体系を作成しました。同じことになりませんか。
私 :ちょっと違いますね。ビジネスモデルは事業ですからバリューチェーンの仕組みを使って確かめなければいけません。
上野氏:バリューチェーンと言うのは仕入れ、製造、販売、物流、サービスを基幹業務とする企業業務プロセスですね。私たちは簡略化して事業サイクルとして「企画/計画」、「販売」、
「実装(製造)」、「アフタフォロー(保守)」として捉えてましたね。
中川氏:あなた、いつも良く覚えてるね。感心する!!
で、なぜまたバリューチェーン? ここでの事業サイクルで捉える必要があるのですか。
私 :以前、“経営はバランス” と申し上げました。事業は業務プロセスで捉えるべきで、如何に論理的に展開した戦略マップの事業サイクルで施策の漏れやムダを再確認する必要があります。
その手法にインフルエンスダイアグラムを使用します。
上野氏:とすれば、バランススコアカードの戦略マップ展開で事業サイクルを考えて展開するメタフレームを考えておけば良いことになりますね。
私 :おっしゃる通りなのですが、戦略マップ展開のメタフレームとバリューチェーンのメタフレームの両方を考えて経営施策を作成するのはなかなか難しいですよ。それで段階を踏んでやることにしようと言うことなのですよ。
上野氏:そうですね。段階を踏んでやることで、2重チェックが可能ですね。この施策を間違える
と大変ですから。
山田氏:戦略マップは「施策の整合性や論理性」を見ていきましたが、ビジネスモデルはバリューチェーンですから、「施策による事業の実現可能性」を判断することになりますね。
ところで、ビジネスモデルを表現するインフルエンスダイアグラムのメタフレームは何だったかな?
上野氏:確か、売上や利益といった事業価値からスタートし、販売施策によって「受注が増大する」までの影響因子の販売フェーズ、受注が増えたことに対する実装(製造)施策が「成功裏な導入(成功裏な製品出荷)」の影響因子に至る導入(製造)フェーズ、最後に導入(出荷)が増大したことに対するアフタフォロー(保守)施策が「顧客満足向上」の影響因子に至るアフタフォロー(保守)フェーズの3つのフレームでしたね。
中川氏:また、よく覚えてるな!ただ、その後は私も覚えている。
「顧客満足向上」は[売上向上]の影響因子を導き、「成功裏な導入(成功裏な製品出荷)」の影響因子は「コストの低減」を導き、「利益の向上」と言う事業価値に戻るというフレームでした。
上野氏:戦略マップであった財務の視点と顧客の視点の施策は施策として出てこないのですか?
私 :良いところに気付きましたね。インフルエンスダイアグラムでは事業価値が財務の視点になりますし、顧客の視点はその前の影響因子となります。ですから、このダイアグラムでの施策は「内部業務プロセスの視点」と「学習と成長の視点」の施策を使用します。さて、ほとんど理解されているようなので、既存事業の「IT販売・サービス事業」の強化施策のインフルエンスダイアグラムを描いて見ましょうか。
山田氏:知ってることと、出来ることは違いますからね。まず、描いてみないと何が問題かも分からないな。
上野氏、中川氏:始めましょう!!
第95回はここで終了します。今回はビジネスモデルにおけるインフルエンスダイアグラムの必要性の討議でした。
次回は、「IT販売・サービス事業」の事業施策を書いてみる作業に入ります。「ビジネスモデル作成 インフルエンスダイアグラムその2」としてその課題を取り上げます。
ISMリサーチ代表 井上正和
http://www.ism-research.com/
(後記)今日はうっかりメルマガ発行を忘れるところでした。理由はある大手情報メーカーさんの情報戦略コースのちょっと違う準備でした。ITC協会で新しいCBK、PGL、CGLが6月30日に発表されましたが、その基本原則とITCプロセスの考え方を入れようとしていたからです。
今回のガイドラインは基本原則やプロセスはより平易になり、わかり易くなっていますが、手法はデファクトスタンダードでも明示しないということです。言い換えれば、民間が良い手法をどんどん紹介してもらえば推薦していくということのような気がします。
ITC協会の話をお聞きしてますと、“その方が正当かな”と思いますが、ガイドラインが考え方だけのみになりますと、その理屈付けの手法を一杯勉強しなければなりませんね。
ただ、ここで紹介しているデファクトにいずれ落ち着くかなと思っています。
(注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本。
ISMリサーチが提供します絵入り解説で提供しています。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
バックナンバーから入手することも可能です。
こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
(注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
思い準備しました。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
(注3)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
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