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  • 第99回「経営管理指標の作成 学習と成長の視点の指標」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。このメルマガはシリーズに
    なっており、今回はその第99回です。
    75回で紹介させていただきましたが、74回まで配信しました経営戦略と情報戦略の知識(基礎知識編をお持ちでない方はこのメルマガの終わりの注記をご覧ください。)を用いてITベンダーのITコンサルとして戦略策定を指導するプロセスをストーリーとして組み立てていきます。私の立場は悩みと工夫のITコンサルタントです。

    プロジェクトチームの事業部長の山田氏、営業課長の中川氏、SE課長の上野氏との対話で進めていきます。
    メンバーはすべて当メルマガの愛読者の方々です。ただ、実践は初めてです。
    今日は、昨日の「顧客の視点」と「内部業務プロセスの視点」施策の指標化に続き、「学習と成長の視点の経営管理指標化の検討・討議中です。
    山田氏:続いて、学習と成長の視点の施策は「営業情報共有システムの強化」、「技術情報共有システム構築」、「先端インフラ技術スキルの育成」があるな。
    中川氏:「営業情報共有システムの強化」、「技術情報共有システム構築」は営業と、技術の違いはありますが、共に情報共有ですね。情報共有にはまず、情報登録が必要ですから管理指標は登録件数としたらいかがでしょう。
    上野氏:それもあるけど、目的から考えるとちょっと管理指標として、それだけでは弱いですね。
    営業情報共有の目的は提案書の精度向上や提案書作成の生産性向上ですし、技術情報共有はシステム導入の精度向上や生産性向上と言うことになると思います。
    中川氏:なるほど、そうすると営業では「提案成約率」や「提案書作成生産性」などになるかな。
    上野氏:そうだと思います。同様に、技術の方は「導入納期遵守率」や「導入作業生産性」となると思います。
    中川氏:それで良いのじゃないかな。ところで、もう一つの施策「先端インフラ技術スキルの育成」は教育・育成だが、内部業務プロセスの視点にも「契約社員のITスキル育成]で教育・育成があったな。何で、同じ教育・育成なのに視点が違っているの?
    私 :ここの議論とはズレますが、良い点に気付かれてますね。学習と成長の視点の施策は上位の内部業務プロセスの視点の施策の下位施策ですから社員の育成のための施策になっています。同じ教育・育成でも顧客や取引先に対する施策は内部業務プロセスの視点の施策に含まれることになります。
    中川氏:分かりました。とすると経営管理指標もそういう観点で設定するわけですね。
    上野氏:上位整合性が必要なわけですね。ここの学習と成長に視点の「先端インフラ技術スキルの育成」は上位施策の「IT事業サイクル体制強化(営業)」の下位施策ですから、営業に関係する指標と言うことになりますね。
    私 :その通りです。
    中川氏:「先端インフラ技術スキルの育成」の施策がうまく行った状態では営業員は先端インフラ技術を駆使して提案書を作成しているでしょうから、その技術を盛り込んだ提案書が多く出ると思われます。管理指標は費用対効果を反映しなければいけませんから、・・・
    山田氏:営業員が先端インフラ技術を盛り込んだ提案書の受注比率として「新技術提案書受注率」なんかではどうだろう。
    中川氏:良いですね。それにしましょう。
    第99回はここで終了します。
    今回は「学習と成長の視点」施策の経営管理指標化の論議でした。
    次回は、新規事業であるERP事業の管理指標策定を「経営管理指標の作成 ERP事業の指標」として取り上げます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    http://www.ism-research.com/


    (後記)先日、BSCの吉川教授のセミナーに出席してきました。先生のセミナーは4年振りなのですが、かなり変更されているように思いました。戦略マップのお話から紹介します。
    戦略マップ作りでは、まず「財務の視点」から「顧客の視点」⇒「内部業務プロセスの視点」⇒「学習と成長の視点」へと上位から順次展開して、戦略目標を作る。
    その後、下位の「学習と成長の視点」から「財務の視点」までの戦略目標の論理性を“Why、Because”で遡って確認する。 納得しました。
    そこで、関連の質問をしてみました。
    “戦略マップの戦略目標はバリューチェーン(事業サイクル)での確認は必要ありませんか?”
    答えは、“その見方での検証も必要と思えば、やるべきでしょう。”
    なるほど、適用規模や対象で変わります。しかし、両方の視点での検証が必要と言うことでした。
    戦略マップのバリューチェーンの見方と言うのは、この講座で言うとインフルエンスダイアグラム(慶応大 国領教授の紹介)です。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが提供します絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバーから入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注3)ITC補資格を取得したい方は「ITコーディネータ補試験想定問題集」がお役に立てればと
    思い準備しました。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    (注4)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350

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