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  • 第119回「EAのフレームワーク-成果物と手法(BAの成果物)」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。112回からは、このメルマガでEA(Enterprise Architecture)を取り上げています。
    EAは日本が最初に公的に発表したソフトエンジニアリングと思っています。昨年から、電子政府の業務・システム最適化計画のプロジェクトに参加している中で、EAが難しいという意見をよく聞きました。小職も実際の成果物を作る中でかなり苦労しましたし、現在もしています。出版物も多く見受けますが、“帯に短し、襷に長し”の感があります。自分なりにもう少し、わかり易く解説できないものかとの疑問がありました。昨年、私のコースの受講生の方からEAのメルマガをやってくれませんかと要望があり、トライしてみようと思いました。
    今日はEAメルマガの第8回です。

    EAの全体機能はBA(Business Architecture:政策・業務体系)、DA(Data Architectureのデータ体系)、AA(Application Architecture:適用処理体系)、TA(Technical Architecture:技術体系)の4つの機能体系からなることは概ねご理解いただけたと思います。
    今回はこの体系を策定するに必要な作業項目とその成果物についての概要を解説したいと思います。現在は先行した共通業務システムプロジェクトの成果物があります。ここではその1つである
    人事給与業務の成果物を参考にしながら進めて行きましょう。
    BAは業務処理を標準化するための機能体系ですので、業務機能目標のもとに「業務機能構成の定義」が必要になります。業務機能構成の定義では業務機能をDMM(Diamond Mandara Matrix)を用いて細部機能へ階層化した機能構成図を作成します。たとえば、販売機能の下位の機能は受注/在庫/発注/入庫/出庫等になります。
    機能構成図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-2-3.pdf
    機能構成図が作成されると、DFD(Data Flow Diagram)を用いて業務機能間情報の関連を記述した「情報機能関連図」を作成します。この成果物で業務遂行を行う上で必要となる情報の連携を見極めることが出来ます。
    情報機能関連図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-2-1.pdf
    情報機能関連図ができると業務機能に担当する部門と情報システムとの関係を加え、業務情報の部門間の流れをあらわす「業務流れ図」を(Work Flow Architecture)手法を用いて作成します。部門という物理要素を加え、部門間での業務が連携を記述することで現実の運用に近い業務フローが確認できます。
    業務流れ図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-3-1.pdf
    この確認ができると、業務機能に必要な情報が確定できたことになりますのでUML(Unified Model Language:第61-65回メルマガ参照)を用いてデータベース体系となる情報モデルとして「情報体系整理図」を策定することになります。
    情報体系整理図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-4-1.pdf
    この情報モデルは業務遂行のための情報を提供が可能なことを表わしていますので、ここまでの
    成果物がBAにおける設計仕様書となります。のこりの機能体系であるDA、AA、TAの解説は次回に譲りましょう。
    第119回はここで終了します。
    今回は「EAのフレームワーク-成果物と手法(BAの成果物)」を紹介しました。
    次回は「EAのフレームワーク-成果物と手法(DA,AA,TAの成果物)」をとりあげます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    question@mail.ism-research.com


    (雑感)e-Japan戦略が今月で5年になり当初の計画通り終了し、2006年度から今後5年の国家のIT化施策である「IT新改革戦略」が1月19日発表されました。“いつでも、どこでも、誰でもITの恩恵を実感できる社会の実現”が目標として掲げられています。その施策の中で、IT経営が取り上げられITコーディネータに活躍して欲しいというメッセージが盛り込まれている
    ことがかなり話題になっていますが、私がそれ以上に気になった施策に人材育成・教育のテーマの中に“学校CIOの設置”があります。ものすごい数の学校がありますね。電子政府も県・市・町の自治体に展開することになりまたCIO補佐官が必要になります。中央省庁はIT化をEAですすめ、今後の施策を出したわけです。EAはITCプロセスとメソドロジーの応用系ですので、これからITCのスキルを磨き、耳目を立てていると面白いことになって行きそうですね。独り言です。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
    (注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注4)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
    ■グローバルナレッジ(株)
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=1&DCODE=29&SCODE=170
    ■(株)富士ゼロックス総合教育研究所
    http://www.itc-pro.com/multi/index.html#it_training
    ■(株)グローバルテクノ
    http://isms-itc.boxerblog.com/home/2006/02/it_a4a1.html
    (注5)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://www.mag2.com/m/0000118350.html

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