~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。112回からは、このメルマガでEA(Enterprise Architecture)を取り上げています。
EAは日本が最初に公的に発表したソフトエンジニアリングと思っています。昨年から、電子政府の業務・システム最適化計画のプロジェクトに参加している中で、EAが難しいという意見をよく聞きました。小職も実際の成果物を作る中でかなり苦労しましたし、現在もしています。出版物も多く見受けますが、“帯に短し、襷に長し”の感があります。自分なりにもう少し、わかり易く解説できないものかとの疑問がありました。昨年、私のコースの受講生の方からEAのメルマガをやってくれませんかと要望があり、トライしてみようと思いました。
今日はEAメルマガの第9回です。
前回、EAの4つの機能体系のBA(政策・業務体系)を取り上げましたので、今回は残りの3つの機能体系であるDA(データ体系)、AA(適用処理体系)、TA(技術体系)を取り上げます。
DAはBAで定義したDFDの成果物である情報機能関連図と情報体系整理図からデータベースの関連を定義していきます。データベースの定義はデータベースの関係の多重度定義とデータ項目
の抽象化が作業項目となります。データベース関係の多重度定義はERD(Entity Relationship Diagram)を用いて「実体関係図」として定義します。
実体関係図のURL→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-5.pdf
この定義書のデータ項目は抽象化を行った「データ定義表」として作成します。
データ定義表のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-6-6.pdf
何の変哲も無いファール項目定義表のように見えますが、この項目は18府省で共通に使用できるデータ項目となっています。今まで18府省で個別に人事・給与業務をやっていたシステムを統合化するわけですから、このデータ項目の抽象化は必須の作業となります。このデータ項目の抽象化の手法にはDAM(Data Abstraction Matrix)があり、業務名と業務プロセスの抽象化手法にはEEM(Entity Event Matrix)が提供されています。これらの手法の紹介は後日に譲ります。
話を元に戻して、AAの機能体系の成果物を見てみましょう。
AAは業務遂行に必要な業務システム構成を「情報システム関連図」と「情報システム機能構成図」を作成します。この定義図は私どもの全社統合システムの置き換えると、「情報システム機能構成図」は販売システム、生産システム、会計システムなどのシステム機能構成を表し、これらのシステムのインターフェース関係を記述したものが「情報システム関連図」となります。
情報システム機能構成図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-8.pdf
情報システム関連図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-7.pdf
TAは業務システム要件を満たすITインフラの構成を定義します。「ネットワーク構成図」、「ソフトウエア構成図」そして「ハードウエア構成図」を定義します。
これらの定義図はよく作成されている方も多いと思いますので、URLから記述例を参照すれば容易に理解できます。
ネットワーク構成図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-1.pdf
ソフトウエア構成図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-2.pdf
ハードウエア構成図のURL → http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-3.pdf
以上、のべてきましたのが、EAの4つの機能体系での作業と成果物です。
この成果物を現行業務の現行体系として作成し、現行体系に改善を加えたあるべきシステムとして将来体系を作成することになります。この将来体系がRFPとして調達要件資料となるわけです。
皆さん方が作成される要件定義書に該当するレベルの記述書に該当すると思います。
これらの成果物を作成するには、ガイドや記述サンプルがあればより統一された仕様が出来上がることはお気づきでしょう。これをEAでは参照モデルといいます。
第120回はここで終了します。
今回は「EAのフレームワーク-成果物と手法(DA,AA,TAの成果物)」を紹介しました。
次回は「EAのフレームワーク-参照モデル」をとりあげます。
ISMリサーチ代表 井上正和
question@mail.ism-research.com
(雑感)先週、IT系の出版会社のアスキー出版社とISO等のITC資格試験でトップの(株)グローバルテクノを訪問しました。目的は佐伯氏と共同で作成しました「ズバリ!戦略立案ソフト」の採用に対する最終の詰めです。両社とも非常に好意的結論を出していただきました。アスキー社ではこのソフトをもとにした研修を「経営戦略立案」の知識修得コース(1日)とOJTコース(1日)で6月から実施することになりました。4月から雑誌とインターネットでキャンペーンしてくれることになりました。
グローバルテクノでは7月から同じコースをインストラクター&ITコンサルタント育成としてITコーディネータ向けに提供されることになりました。ITCAの認定を受け、研修後のコンサル派遣も実施するということになりました。
両社ともサイトで今月中には案内を出されるようですので、そのときはまたご案内します。
ITコーディネータには「ズバリ!戦略立案ソフト」のようなツールが必要と言ってきたことが漸
く受け入れられつつあります。
「ズバリ!経営戦略立案ソフト」のURL
⇒ http://e-site-frontier.kir.jp/index-11.html
(注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
(注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
バックナンバー(無料)から入手することができます。
こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
(注4)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
■グローバルナレッジ(株)
http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=1&DCODE=29&SCODE=170
■(株)富士ゼロックス総合教育研究所
http://www.itc-pro.com/multi/index.html#it_training
■(株)グローバルテクノ
http://isms-itc.boxerblog.com/home/2006/02/it_a4a1.html
(注5)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
http://www.mag2.com/m/0000118350.html
