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  • 第114回「EA出現の背景-その1」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。112回からは、このメルマガでEA(Enterprise Architecture)を取り上げています。
    昨年から、電子政府の業務・システム最適化計画のプロジェクトに参加している中で、EAが難しいという意見をよく聞きました。小職も実際の成果物を作る中でかなり苦労しましたし、現在もしています。出版物も多く見受けますが、“帯に短し、襷に長し”の感があります。自分なりにもう少し、わかり易く解説できないものかとの疑問がありました。昨年、私のコースの受講生の方からEAのメルマガをやってくれませんかと要望があり、トライしてみようと思いました。
    今日はEAメルマガの第3回です。

    EAの起源は1987年に当時IBM社員だったジョン・ザックマン氏が提唱したフレームワークです。ザックマンは企業の情報化戦略策定や個別システムにおける概念モデルとして6×6のマトリクスのダイアグラムを提唱しました。システムの要件定義に必要な要件を整理したダイアグラムと言い換えても良いと思います。
    このマトリクス縦軸には製造過程の関与者の観点を捉えています。計画者視点としての「スコープ(目的・範囲)」、オーナー視点としての「エンタープライズ(ビジネスモデル)」、設計者視点としての「システムモデル」、構築者視点としての「テクノロジーモデル(物理技術モデル)」、構築請負者視点としての「コンポーネント(構成要素)」、利用者視点としての「ファンクショニング(製品、企業機能)」の6つの視点を縦軸に置きました。
    横軸には縦軸の製造過程の関与者の視点で必要とする5W1Hの視点である「What(データ)」、「How(機能)」、「Where(ネットワーク)」、「Who(人)」、「When(Time)」、「Why(モチベーショ)」の6つの要因を置いた。この6×6の要因を明確にすることで企業システムモデルの概念を定義しました。
    マトリクスの各要因を製造過程の関与者の視点で5W1HのWhat、How、Where、Who、When、Whyの順に要因を整理すると下記のようになります。参考として列記しましょう。
    (1)計画者視点としての「スコープ(目的・範囲)」の要因
    実体(目的物)、プロセス、ロケーション、組織、マスタースケジュール、ビジョン
    (2)オーナー視点としての「エンタープライズ(ビジネスモデル)」の要因
    概念データモデル、ビジネスプロセスモデル、ネットワークモデル、ワークフローモデル、イベントモデル、戦略モデル
    (3)設計者視点としての「システムモデル」の要因
    論理データモデル、情報プロセスモデル(DFD)、ネットワークモデル、ヒューマンインターフェース、イベントダイアグラム、ビジネスルールモデル
    (4)構築者視点としての「テクノロジーモデル(物理技術モデル)」の要因
    物理データモデル、機能構造図、サーバー・ネットワーク構成、ユーザーインタフェース/セキュリティ設計、コントロール制御、ビジネスルール設計
    (5)構築請負者視点としての「コンポーネント(構成要素)」の要因
    実装設計、プログラム設計・構築、ネットワークコンポネント、スクリーン設計・セキュリティ実装、タイミング定義、ルール記述
    (6)利用者視点としての「ファンクショニング(製品、企業機能)」の要因
    データベース、実行プログラム、ネットワーク、人、イベント、強制ルール
    米国連邦政府はこのザックマンモデルを引用し、連邦政府EAフレームワークVer1.1(Federal Enterprise Architecture Frame)を、2001年には連邦政府EA実践ガイドを策定し、連邦政府のの業務・システム最適化/改革を推進しています。
    このザックマンモデルが日本のEAモデルでは如何に変換されたのでしょうか?次回にしましょう。
    第114回はここで終了します。
    今回は「EA出現の背景-その1」として、ザックマンモデルを中心に紹介しました。
    次回は「EA出現の背景-その2」でザックマンモデルのEAへの応用を取り上げます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    question@mail.ism-research.com


    (雑感)先週の1月23日に日経産業新聞で佐伯氏と共同開発しました「ズバリ!経営戦略立案ソフト」が紹介記事として取り上げられました。
    ISMリサーチサイトに掲示しておきましたので、興味のある方はご覧ください。
    ここです。→ http://www.ism-research.com/nikkei20060124.htm
    このソフトは経営戦略企画書を作るソフトです。バグも多かったのですが、2月1日から漸く発売できるようになります。 昨年の初期バージョンでご迷惑をおかけした方々にも新バージョンを届けるようにしました。
    開発中に意図が伝わらないもどかしさ、コミュニケーションの重要さをつくづく感じました。
    以前、PMやっていたころを思い出してしまいました。
    このPKGの研修も考えていますので、また後日ご紹介します。


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
    (注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注4)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
    ■グローバルナレッジ(株)
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=1&DCODE=29&SCODE=170
    ■(株)富士ゼロックス総合教育研究所
    http://www.itc-pro.com/multi/index.html#it_training
    (注5)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://www.mag2.com/m/0000118350.html

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