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  • 第116回「EA出現の背景-その3」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。112回からは、このメルマガでEA(Enterprise Architecture)を取り上げています。
    昨年から、電子政府の業務・システム最適化計画のプロジェクトに参加している中で、EAが難しいという意見をよく聞きました。小職も実際の成果物を作る中でかなり苦労しましたし、現在もしています。出版物も多く見受けますが、“帯に短し、襷に長し”の感があります。自分なりにもう少し、わかり易く解説できないものかとの疑問がありました。昨年、私のコースの受講生の方からEAのメルマガをやってくれませんかと要望があり、トライしてみようと思いました。
    今日はEAメルマガの第4回です。

    IT化の急速な進展の中で、米国連邦政府のFEAF(Federal Enterprise Architecture Frame)による行政情報化改革はIT投資プロジェクト調査で半数以上の失敗に対する対策として始まりました。
    日本の行政府のシステムも同様な問題を抱えており、その問題の根源は政府調達の仕組みにあると指摘されました。注1
    (注1)政府調達のためのIT専門家について ~ITアソシエイト協議会中間報告 ~
    (2002年12月) http://www.meti.go.jp/feedback/data/i21227jj.html
    この報告書の中で、大きく3つの課題を取り上げています。
    第1の課題:ITベンダーへの依存構造
    RFPの質が悪く、求められているシステムの内容が明確にならない。その結果、資金力のある大手ITベンダーに独壇場になり、各社がコアになるシステムをバラバラに構築し、運用も完全に依存せざるを得ない。
    ちなみに、当時の報告による政府調達市場の各社のシェアはNTTグループ(34%)、富士通グループ(10%)、日立グループ(9%)、NECグループ(6%)、その他6大手グループ(20%)、10グループ以外(21%)である。2兆円と言われた政府関連IT化市場を大手4社で60%、10社で80%を独占していたことになる。
    第2の課題:電子政府システム実現に向けた課題
    IT化による業務改革は統合化荷あるにもかかわらず、各府省ごとに個別の企画開発が行われ、それぞれのシステムは、RFPに基づいて各ITベンダーの独自の手法によりITの企画・開発を行われているため統合化が困難になっている。
    第3の課題:属人的な能力に頼った組織からの脱皮
    ITの導入によって将来を見据えた効果的な行政サービスの実現が企画されるべきであるが、属人的な能力に頼り、現行の業務に「便利な道具」として導入されているに過ぎない。
    以上のように行政府のIT化に対する課題を見極め、その対策として
    ◆「段階を追って業務・システムを統合し、より合理的かつ効果的なシステムが実現されるよう統合化・合理化・標準化戦略を持つ必要がある。」と定め、米国連邦政府が導入したEAの採用を決めています。
    ◆「組織全体としてのナレッジマネジメントや人材育成と連携したシステムを目指した企画行い、行政組織自体がITを活用した学習する組織とする。」このことによって属人的能力にだけ依存しない行政システムの構築を行っていく。この対策のもとに、ガイドラインやリファレンスが作られることになりました。
    ◆「業務プロセスを明示化し、的確に進めていくための人材の採用」の下にCIO補佐官が民間から採用・任命され、指導・育成を図ることになりました。
    おおまかですが、EAを用いた電子政府プロジェクト発足の背景をまとめてみました。
    第116回はここで終了します。
    今回は「EA出現の背景-その3」として、日本版EAを策定するに至る課題を紹介しました。
    次回からは本論である電子政府プロジェクトに入ります。まず最初に「電子政府プロジェクトの目的と役割」をとりあげます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    question@mail.ism-research.com


    (雑感)先週1週間研修の講師をしていました。私の50%の工数は研修講師をしています。私の
    研修コースは経営戦略や情報戦略策定のワークショップのコースがほとんどです。集合のコンサル研修という気がしています。いつも正解は無くサンプル解答といって紹介し、受講生の発表を聞いていると優れた内容もあり、また気づきもあり、コースが完了するたびにテキストを改定します。そのため、テキストは冊子にせず、いつもバインダーにセットしたテキスト教材として提供しています。
    今度、開発したパッケージを使って実践OJT研修コースを開催します。(株)グローバルテクノさんが最初の検収コースの日程を7/19,20で決めてくれました。19日は基礎知識研修、20日は経営戦略立案OJT研修のそれぞれ1日の研修コースになります。
    まだ、正式のガイドになる前のブログ紹介でが、ご紹介します。
    ここです。 →http://isms-itc.boxerblog.com/home/whats_new/index.html


    (注1) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
    基礎知識の集大成。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注2)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
    こちらを参照 http://www.ism-research.com/course-1.htm
    (注3)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらを参照 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注4)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
    ■グローバルナレッジ(株)
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=1&DCODE=29&SCODE=170
    ■(株)富士ゼロックス総合教育研究所
    http://www.itc-pro.com/multi/index.html#it_training
    (注5)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    http://www.mag2.com/m/0000118350.html

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