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  • 第126回「現状分析プロセス-業務流れ図作成」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。112回からは、このメルマガでEA(Enterprise Architecture)を取り上げています。
    e-Japan戦略も2006年3月31日をもって終了し、今後の5年の施策として「IT新革新戦略」が実施されています。そこには、電子政府は導入の段階に入り、自治体、独立法人等へのEA展開が明記されました。
    EAは日本が最初に公的に発表したソフトエンジニアリングと思っています。昨年から、電子政府の業務・システム最適化計画のプロジェクトに参加している中で、EAが難しいという意見をよく聞きました。小職も実際の成果物を作る中でかなり苦労しました。出版物も多く見受けますが、“帯に短し、襷に長し”の感があります。自分なりにもう少し、わかり易く解説できないものかとの疑問がありました。昨年、私のコースの受講生の方からEAのメルマガをやってくれませんかと要望があり、トライしてみようと思いました。
    今日はEAメルマガの第15回です。

    DFDを使用しての機能情報関連図は情報に焦点を当てて業務機能のプロセスフローを作成していくので、情報システム化の分析では都合が良いが、ユーザーから見ると分かり難いところがあります。ユーザーの場合、業務機能は部門としてまとめられ、部門間の情報のやり取りの関係で業務処理は遂行されています。
    したがって、ユーザーは業務機能と部門との関係が関連付けた業務フローでないと理解しにくい。EAのプロジェクトではこの問題をWFA(Work Flow Architecture:業務流れ図)を用いて解決しています。
    WFAは横軸に関係部門とシステムを置く。縦軸は特に項目は無いが、業務プロセスの順序に沿って上から下へ記述していきます。WFAで使用する表記記号は「業務・システム最適化計画策定指針」(ガイドライン)に記述されているので、ここでは記述ポイントを記述しておきます。
    ガイドラインURL: http://www.e-gov.go.jp/doc/20050202doc.pdf
    DFDの成果物である機能情報関連図は業務機能、伝票や資料の情報フローそして情報の停滞が記述されているだけです。ユーザー部門の業務の実態に合わせるためには、何処の業務機能が“手作業かIT化業務か”や“紙資料ファイルかITファイルか”、“どの部門で処理されるのか”といった業務の処理タイプ、情報の媒体、処理機能の所属部門を明確にしなければなりません。
    そのための表記記号と記述パターンが提供されていますので、実業務をほとんどそのままに表現できることになります。プロジェクトでもユーザーとの検討資料はDMMで記述された機能構成図とこのWFAで記述された業務流れ図を使用しました。DFDで記述した情報関連図は部門という物理的要素をはずし、業務の情報フローに焦点を当てた情報システムの観点での記述になります。
    設計担当者やIT担当者が顧客の対象業務を体系的に理解し、WAFへ展開するための中間ステップ資料の位置づけになりました。共通業務プロジェクトでは複数の省庁を束ねますので、このWFA
    は各府省の業務の最小公倍数で書かれた業務フローになります。各府省該当プロセスにマークをつけ、必要業務が含まれていることの確認と今後含ませたい改善業務としてのテーマもヒアリングを実施して行くことになりました。当方はプロトタイプとしての全体業務像が持っていますので、現状業務プロセスの不具合が良くつかめることになります。
    このWFAは30年ほど前になりますが、業務改善用として産能大学が開発した方式として随分活用させていただいた記憶があります。もっとも、表記記号やシステムの欄が無いなどの違いは有りますが、基本の考え方は同じと思いました。
    その当時、この方式が発展しなかった事由はDFDが無かったことによると思います。お客様の業務を始からWFAで書こうとすると横軸の部門を記述するのに枠数が定まらないことと、IT化の観点では捉えるのに手間隙が掛かりすぎてお客様に嫌がられたことにあります。
    IBMの方式のDFDは処理機能ボックスの表記記号に部門名を組み込み、DFD分析が出来ると、WFAの展開が容易になるように工夫されていました。
    第126回はここで終了します。
    今回は「現状分析プロセス-業務流れ図作成」を取り上げました。
    次回は「現状分析プロセス-情報分析図」をとりあげます。

    ISMリサーチ代表 井上正和
    question@mail.ism-research.com


    (雑感)先週の19日に「ズバリ!経営戦略立案ソフト」を使った「経営戦略立案―OJTコース」を
    ITサエキ事務所で実施しました。20名ほどのITCの方を中心に受講されました。
    明快で、簡潔な戦略策定プロセスになっていて分かり易いという評価でした。
    今度、この内容の紹介も含めITC埼玉(5/18)、ITC多摩(5/13)で講演を行います。よろしければご参加ください。
    埼玉ITC ⇒http://www.saitama-itc.org/npo/
    ITC多摩⇒http://www.infoconveni.co.jp/itc/index-2.htm
    ITC多摩は会員のみ案内のようです。


    (注1)「ズバリ!経営戦略立案ソフト」を開発し、発売開始しています。
    経営戦略目標から部門の行動計画まで、経営者が容易に、体系的に作成できる
    パッケージです。
    こちらです。 http://e-site-frontier.kir.jp/index-11.html
    (注2) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題
    集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発しました。
    問題集はこちらを参照 http://www.ism-research.com/book-3.htm
    研修コースはこちらを参照 http://www.gtc.co.jp/semn/isc/itc.html
    (注3) 「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編
    メルマガの基礎知識の集大成をしました。
    ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適です。
    こちらです。 http://www.ism-research.com/book-1.htm
    (注4)「経営戦略」、「情報戦略」のオンサイト研修を実施しています。適正な
    価格で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
    こちらです。 http://www.ism-research.com/course-1.htm
    (注5)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識を今までのメルマガのマグマグの
    バックナンバー(無料)から入手することができます。
    こちらです。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000118350
    (注6)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
    ■株式会社 アスキー
    http://ascii-business.com/abiz/itseminar/
    ■グローバルナレッジ(株)
    http://www.globalknowledge.co.jp/reference/Reference.asp?KBN=1&DCODE=29&SCODE=170
    ■(株)富士ゼロックス総合教育研究所
    http://www.itc-pro.com/multi/index.html#it_training
    ■(株)グローバルテクノ
    http://www.gtc.co.jp/semn/isc/itc.html
    (注7)メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
    こちらです。⇒ http://www.mag2.com/m/0000118350.html

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