~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。
177回からは、このメルマガで「COBIT4.0」を取り上げています。
COBITとは、Control OBjectives for Information and related Technologyの頭文字をとったもので、「米国の情報システムコントロール協会(ISACA:Information Systems Audit and Control Association)が策定し、提唱するITガバナンスのITプロセス成熟度を統制するフレームワーク」であり、システム管理・ガイドラインと言われています。
COBIT4.0は、米国の内部統制とバランススコアカードを組み込んだ内容で再構成されました。COBIT第3版と比べ、内容も大きく変わりました。
COBITは、これからのシステムデザインにも大きく影響してくると思っています。
第3版と比べ、内容も大きく変わりました。このメルマガで、ご紹介していこうと思います。
今日はCOBIT4.0メルマガの第10回です。
今回は、COBITビジネス達成目標とエンタープライズ・アーキテクチャの関係である「ビジネス達成目標とITの達成目標の関係」について、述べてみようと思います。
ここでは、COBIT4.0で対応する「ビジネス達成目標とITの達成目標」の関係を解説しておきます。
COBIT4.0では、目標を「ビジネス達成目標」、「ITの達成目標」、「ITに関するエンタープライズ・アーキテクチャ」の3段階の目標をビジネス達成目標を展開するキー目標と捉えています。
◆「ビジネス達成目標」とは、バランススコアカードを用い経営戦略から経営施策に展開された行動目標です。バランススコアカードの4つの視点「財務の視点」、「顧客の視点」、「内部業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」のそれぞれのビジネス達成目標にIT達成目標が関係することになるわけです。
この目標を起点として、具体的なITプロセスの活動目標へ展開することになります。その最初のステップはIT達成目標への展開です。
展開の例として、財務の視点でのビジネス達成目標「収益増」を上げてみましょう。この収益増のためのIT達成目標として「品質水準を満たすプロジェクトの、期間内、かつ予算内での遂行」と「IT活用による費用効率の高いサービス品質 、継続的な改善、および将来の変更に対する対応力実現の実証」を上げています。
付録Ⅰにその関係を上げているのは面白いですね。リファレンスとして有効です。
◆「ITの達成目標」は、ビジネス達成目標におけるITへのビジネス要件とITガバナンスの要件から、情報サービスの規準である情報要請規準を設定することになります。この7つの情報要請規準はIT達成目標を作成するためのメタフレームです。
このメタフレームから、前項のビジネス達成目標で上げたようなIT達成目標が設定されることになります。この目標がITに関するエンタープライズアーキテクチャの構成要素の「情報」、「アプリケーション」、「インフラストラクチャおよび要員」へと展開されることになります。
一例として、「ビジネスプロセス機能の改善と保守」に対するIT達成目標には、「ビジネスの機能的要件およびコントロール要件を効果的且つ効率的なコンピュータ化対応策に変換する方法の定義」や「統合および標準化されたアプリケーションシステムの調達と保守」、「アプリケーションおよび技術的対応策のビジネスプロセスへのスムーズな統合」をリファレンスとして上げています。こ
の目標をエンタープライズアーキテクチャの構成要素に展開することになります。
このIT達成目標を基に、
◆「ITに関するエンタープライズ・アーキテクチャ」を構築し、ITスコアカードを設定する展開になっています。
この意味は、ITの達成目標はITプロセスを通して達成することになります。
このITプロセスは、IT資源である「情報」、「アプリケーション」、「インフラストラクチャ」、「要員」で構成されますので、そのプロセスのKGI(Key Goal Indicator:成果指標)、KPI(Key Performance Indicator:先行指標)へ展開し、ITプロセスの達成度を管理することを意味しています。
COBITでいうITに関するエンタープライズ・アーキテクチャとは、ITプロセスとIT資源を指していることになります。
今回は個々で終わります。
次回は、COBITは、「ITに関するエンタープライズ・アーキテクチャ」の構成要素について解説します。
(雑感)情報産業サービス白書(2007年版)を見ていましたら、ITベンダーの意識調査データが出ていました。“今後、力を入れたい業務は何ですか?”の問に対して、“システムコンサルタント”が第3位に浮上していました。昨年は9位、その前は10位内にはありません。
ITコーディネータ制度が出来て6年半ですが、ITCに求められた“経営とITの橋渡し”に従事するシステムコンサルタントの業務が、漸く一般ベンダーに広まってきた観があります。
先週の金曜日にMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)のセミナーに出ましたら、レビューシートにITコーディネーに対する質問項目もあり、少しは認知度が上がっていると思いました。
先週9月3日、弊社はITコーディネータ協会から「研修実践機関」として正式認定を受けました。
システムコンサルタントを求められている方々に向けた研修コースを、より安価に、高品質の内容を提供していきたいと思っています。
今年の開催は、次の2コース(ITC協会認定コース)を開催予定です。
いずれのコースも定員8名です。
★ITガバナンスのための情報戦略策定コース(11月14-15日):
お問合せ/お申し込みは⇒ http://www.ism-research.com/course-3.htm
★バランススコアカードを使った経営施策策定コース(12月12-13日):
お問合せ/お申し込みは⇒ http://www.ism-research.com/course-2.htm
ご参加の程よろしくお願いいたします。
(注1)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識等の今までの全てのバックナンバーを
閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mailmagazine/content.htm
(注2)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室
で実施します。
詳細は次のURLのご参照をお願いいたします。
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2日間のSWOT分析、BSC分析、COBIT分析(COBIT第4版対応)のワークショップ付き
コースでITガバナンス設計システムの要点講義・ワークショップ講座です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-7.htm
(注4) 「IT内部統制実践知識修得コース」を実施しています。
詳細は次のURLのご参照をお願いいたします。
◆IT内部統制の実践知識修得コース:http://www.ism-research.com/course-6.htm
(注5) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題
集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/book-3.htm
研修コースはこちらです⇒ http://www.gtc.co.jp/semn/isc/itc.html
(注6)「経営戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの基礎
知識の集大成をしました。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/book-1.htm
(注7)「IT経営のための経営研修コース」のオンサイト研修を実施しています。
適正な価格(市価の半値以下)で、カスタマイズした実践的コースを提供します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-1.htm
(注8)小職が実施している主な研修機関の研修コースは以下の通りです。
●株式会社 アスキー
http://ascii-business.com/abiz/itseminar/
●(株)富士ゼロックス総合教育研究所
http://www.pm-fxli.com/multi.html
