~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、おはようございます。 当メルマガを担当しています井上正和です。
222回からは、このメルマガで「ITコンサルの実践考察」を取り上げています。
今までは、ITコンサルタントの基礎知識を述べてきました。お伝えしてきました内容は、
皆様のビジネスに有益な情報の伝達は大きな目的としてありますが、同時に当職の
勉強と仕事の準備を兼ねた知識の整理の意味もありました。時間も経ち、経験も
積んできますと以前書いたメルマガが時代遅れや考慮不足な内容になっている
ところも見受けられます。
実際に、コンサルやワークショップ研修等の仕事で活用していますと、いろんな工夫や
改善要素が見えてきます。その経験を通して感じた工夫や実践ポイントを整理して
話してみようと思います。
自分の意見を出して話し、皆さんと問い掛け形式の対話が出来上がれば良いかなと
いう想いで進めていきます。
メルマガ「ITコンサル実践考察」の第16回です。テーマは「IT成熟度の属性とオブジェク
ティブズ」を取り上げます。
COBIT4.0は分かりにくい資料という評判ですが、有効な内容や考え方が数多く含まれて
います。その1つが「成熟度属性表」です。
エンタープライズアーキテクチャの中で定義されている34個のITプロセスに対する
成熟度を定義する視点です。
その視点には「認知および周知」、「ポリシー、標準、および手続」、「ツールと自動化」、
「スキルと専門知識」、「実行責任および説明責任」、「達成目標の設定および成果測定」
の6属性です。これらの属性は5段階の成熟度沿って定義され、34個のITプロセスの
成熟度記述のメタデータになっています。つまり、COBIT4.0の34個のITプロセスでの
成熟度レベル3は、これらの属性のレベル3を参照して成熟度記述がなされています。
COBIT4.0から気づきますのは、COBIT3.0の成熟度視点と違い「実行責任および説明
責任」、「達成目標の設定および成果測定」の視点が追加されていることです。
◆「実行責任および説明責任」は、内部統制の観点から付け加えられています。
内部統制の目的にある「コンプライアンス(法令順守)」に向けて、社内の業務責任を
明確にしたことです。属性表のレベル4を例にとりますと、業務プロセスを実施する
責任者への「実行責任」、業務プロセスオーナーとしての最終責任者に対する「説明
責任」を設定することになっています。
◆「達成目標の設定および成果測定」は、COBITで定義したITプロセスをビジネス目標
に関係付けるために設けられた視点です。“ITプロセスはビジネス目標を達成する
ためにある”というのがCOBIT4.0のフレームワークの目的になっています。そのために、
ビジネスの観点で展開されるBSCとITシステム計画のITプロセスに連携するため
の「情報要請規準」を設定しました。
そのビジネスとの連携の度合いを成熟度レベルとして定義しています。
COBITの成熟度を規定するには もう1つの視点が必要です。「オブジェクティブズ
(成果目標)」です。
34のITプロセスのそれぞれのプロセスに対して、このプロセスの成果目標としてのオブ
ジェクティブズが定義されています。この成果目標を如何に捉えるかです。
ITプロセスの「PO2 情報アーキテクチャーの定義」の成果目標にある「PO2.1 企業の
情報のアーキテクチャモデル」を例にとって解説してみましょう。この成果目標は、“エンタ
ープライズシステムとしての情報体系を作ること”でした。この情報体系を成果物として作る
ことはIT業務プロセスで作るわけですから成熟度が関係してきます。
この成果物プロセスに対する成熟度属性の成熟度レベルを設定することが必要になります。
例えば、成熟度属性の「スキルと専門知識」のレベル3の定義を見てみますと“全ての領域
についてスキル要件が定義され、文書化されている。正式な研修計画が作成されているが、
正式な研修は依然として個人的なイニシアチブに基づいて行われている。”です。
レベル3のメッセージは「標準化、文書化、周知」がベースです。
ここで言いたいことは、IT成熟度は成果目標をベースに成熟度属性の視点で成熟度レベル
を検証して向上対策を作って行けば良いことがお分かりでしょう。
今回はここで終わります。
次回は、IT戦略のテーマとして「IT成熟度施策の作り方」を捉えてみます。
(雑感)先週、研修&OJTコンサルのトッププレゼンテーションをしました。
弊社の「経営戦略立案-基礎知識修得コース」により基礎知識を修得することと事業部別
の事業戦略作成のOJTによるコンサルテーションです。「OJTコンサル」とは弊社で名づ
けた名称で、ユーザー主導の作業に対し、ファシリテータとして事業戦略作成を効率的に
支援し、実践力をつける試みです。研修には社長以下48名の幹部が出席することになり
ます。研修を実践まで結びつける幹部社員育成プログラムです。
同様なプログラムが数社動き出しました。“研修&実践指導”、この組み合わせが進み始め
ました。経営環境の変化が進みつつあるのが見て取れます。
(注1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガ
バックナンバーを閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mailmagazine/content.html
(注2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/organize20081016.pdf
(注3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定
問題集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://www.ism-research.com/book/book-3.html
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(注4) 「セッションファシリテータ養成コース」を開発・販売します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(注5) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売
しました。セッションファシリテータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサル
ティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(注6)「ITコンサルタント実践能力養成コース」を提供開始です。
IT経営を実現するためのコンサルティングプロセスの全てを、ケーススタディ
をもとに体得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を
連携し、活用します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-7.html
(注7)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識
コースです。 Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(注8)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイド
ライン、金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを
目的にしております。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html
(注9) プレゼンテーション技術養成コース
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの
「ストーリー・ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを
革新できる効果的なプレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(注10)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、
神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/school.html
★メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
こちらです⇒ http://www.mag2.com/m/0000118350.html
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
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