~ITコンサルタント養成講座~
第242回 「SWOT-BSC-COBITの関係」 -その1
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。
222回からは、このメルマガで「ITコンサルの実践考察」を取り上げています。
今までは、ITコンサルタントの基礎知識を述べてきました。お伝えしてきました内容は、
皆様のビジネスに有益な情報の伝達は大きな目的としてありますが、同時に当職の
勉強と仕事の準備を兼ねた知識の整理の意味もありました。
時間も経ち、経験も積んできますと以前書いたメルマガが時代遅れや考慮不足な内容
になっているところも見受けられます。
実際に、コンサルやワークショップ研修等の仕事で活用していますと、いろんな工夫や
改善要素が見えてきます。その経験を通して感じた工夫や実践ポイントを整理して話して
みようと思います。
自分の意見を出し、皆さんと問い掛け形式の対話が出来上がれば良いかなという想いで
進めていきます。
メルマガ「ITコンサル実践考察」の第19回です。テーマは「SWOT-BSC-COBITの関係」
を取り上げます。
“SWOT分析! BSC分析!”これはよく知っています。という言葉を良く聴きます。
ところが、研修やコンサルで入ってみますと、ほとんど有効に活用されているところが
ありません。
会社から、“中期事業計画をSWOTやBSCを使用して作成しろ”と言われているために、
仕方なく使用しているところもあります。事業計画と関係無くお遊びになっています。
基本的なSWOT分析から、その理由を考えて見ようと思います。
ある大手銀行の方で、“SWOT分析は何処でやっても同じCSFしか出ません。
あまり役に立ちません。”と言われた中堅のIT企画員の方がいました。
話しかけられた時は良く分からなかったのですが、その方のSWOTの要因の整理が
全く意味の無いまとめ方になっていることに気づきました。SWOT分析は要因整理の
良し悪しが命です。
以下にその整理基準を書いておきましょう。
1.機会/脅威要因の整理基準のポイント
・脅威要因は自社企業の体力として対処不可能要因をまとめる
・機会要因は自社企業の強みを活かせる時流要因及び現有事業での競合他社による
競争要因です。例えば、ITメーカーで“A社の省エネサーバーの攻勢”などの
競合他社の競争要因は新たな対応すべき機会要因として整理する。
理由は、競合他社によって知る自社も進出できる機会要因なわけです。
競争相手との競争要因を脅威要因にしないことです。
2.強み/弱み要因の整理基準のポイント
強み弱み要因は、対象となる業界標準や目標の競合企業といった設定が必要です。
例えば、IT業界で“インターネットFAQサービスデスクシステムを有している”の要因は、
競争ターゲットをどのレベルに置くかによります。
業界トップレベル企業をターゲットにすれば「弱み」要因になるかもしれないし、
業界の中堅以下レベルに焦点を当てれば「強み」要因として整理します。
強み弱みの規準を設定して要因を整理することです。
次に各要因のグルーピングです。
(1)機会/脅威要因のグルーピング化のポイント
要因のグルーピングを余りマクロにまとめると何の役にも立ちません。
例えば、「IT」、「政治」、「環境」といった類です。CSF発想時にアイデアがバラツイテ
しまいます。「戦略業務情報のIT化進展」のように、時流の流れをより具体的にして
グルーピング化することです。
(2)強み/弱みのグルーピング化ポイント
機会/脅威要因のグルーピング化と同様で、「営業」、「SE」、「研修」といったマクロの
くくりでは有効のCSFは出てきません。議論が分散するからです。
「モバイルソリューション営業」、「トップアプローチ営業」といったようにある程度
強み/弱みを特定できる表現が必要です。
以上の観点を留意して、全員合意で要因を整理することで有効なCSFを創出することが
可能になります。
今回はここで終わります。
次回は、「SWOT-BSC-COBITの関係」のその2として、「SWOTのCSFとBSC
戦略目標の関係」を捉えてみます。
(雑感)最近、今年の情報サービス産業白書2008を取り出して見ていました。
面白いデータが有りました。ご紹介しましょう。
ユーザー企業のIT部門に"優先的に構築あるいは更新したいシステムは何か"と聞いた
サマリーのトップ5は、1位「セキュリティ関連システム」から順に、「BI」、「SFA」、「ナレッジ
マネジメントシステム」、「ネットワーク間連システム」の順です。セキュリティと経営戦略向けシステムがとップです。
一方、ITベンダーへのアンケート、"すぐにでも取り組みたいビジネス"の関心度合いは、1位の「システムインテグレーション」から順に、「その他システム開発受託」、そして「システムコンサルティング」の順になっています。「システムコンサルティング」は昨年度ランクではトップ10位にも入っていなかったビジネスです。
基幹システムの刷新がこの3-4年主流になって記事を騒がしていますが、このシステム刷新には経営戦略を効果的に進めるエンタープライズシステムとしての装備を求める流れが鮮明になってきています。
経営戦略を踏まえたエンタープライスシステム化の戦略提案力、業務プロセスの見える化定義力が試されて来るようです。
最近、経営戦略やITガバナンスの実践力をつける研修体系を組む企業が出てきています。
【弊社研修コース】
(注1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガ
バックナンバーを閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mailmagazine/content.htm
(注2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/organize20081016.pdf
(注3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定
問題集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://www.ism-research.com/book/book-3.htm
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.htm
(注4) 「セッションファシリテータ養成コース」を開発・販売します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.htm
(注5) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売
しました。セッションファシリテータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサル
ティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consal/consal-3.htm
(注6)「ITコンサルタント実践能力養成コース」を提供開始です。
IT経営を実現するためのコンサルティングプロセスの全てを、ケーススタディ
をもとに体得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を
連携し、活用します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-7.htm
(注7)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識
コースです。 Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.htm
(注8)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイド
ライン、金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを
目的にしております。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.htm
(注9) プレゼンテーション技術養成コース
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの
「ストーリー・ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを
革新できる効果的なプレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.htm
(注10)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、
神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/school.htm
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
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