~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。
222回からは、このメルマガで「ITコンサルの実践考察」を取り上げています。
今までは、ITコンサルタントの基礎知識を述べてきました。お伝えしてきました内容は、
皆様のビジネスに有益な情報の伝達は大きな目的としてありますが、同時に当職の
勉強と仕事の準備を兼ねた知識の整理の意味もありました。時間も経ち、経験も積んで
きますと以前書いたメルマガが時代遅れや考慮不足な内容になっているところも見受け
られます。
実際に、コンサルやワークショップ研修等の仕事で活用していますと、いろんな工夫や
改善要素が見えてきます。その経験を通して感じた工夫や実践ポイントを整理して話して
みようと思います。
自分の意見を出して話し、皆さんと問い掛け形式の対話が出来上がれば良いかなという
想いで進めていきます。
メルマガ「ITコンサル実践考察」の第7回です。テーマは、「IT投資の勘所」を取り上げます。
ITガバナンスという言葉が騒がれは始めました。
今年4月から開始されたJ-SOX法はIT統制(ITガバナンス)の実例ですね!
ITガバナンスは“経営戦略に沿ったITシステムの企画・構築・運用の統治のしくみ”でした。
経営戦略は経営機能を儲かる仕組みに変革していく話ですから、
経営戦略とは業務プロセス改革といわれるわけです。しかも、業務プロセスはIT化されて
いくわけですからITガバナンスと同意義を持つことになります。
ここで、今日のテーマです。IT投資はITガバナンスに沿った投資が前提ということになります。
儲かるしくみである「ビジネスモデル」の要件を業務プロセスである「ビジネスプロセス」へ
組み込んでいくITガバナンスプロセスが必要になってきます。
経営者の大きな関心事のトップ3を考えてみましょう。“儲かる事業分野はどこか?”、“コスト
ダウンできるプロセスは?”、“同業他社は何をやっているか?”辺りでしょう。
経営者のIT投資はこれらの関心事に符合しないと、IT投資対象にならないということに
なります。
“儲かる事業分野はどこか?”というのは、「商品を何処の顧客に売るか」と「顧客のニースに
合った商品は何か」を探すことですね。その為に内外環境を調査し、SWOT分析を行い
事業ドメインを定義することになります。ここがITガバナンスの出発点です。
この分野は、内部要因の特徴がある程度理解でき、外部環境の動向を把握できており、
SWOT分析等の正確なスキルを有している人であれば誰でも出来そうですね。
優秀な経営者がいろんな分野に入って活躍できるのはそのことによります。
BSCになるとちょっと話は異なります。
事業ドメインの施策展開ですから、当事業の「顧客」、「業務プロセス」、「社員スキル」等の
特徴が把握できていないと策定は困難です。顧客との共同検討コンサル型になるのは
そのためです。このステップで育成すべき重要プロセス、コンピタンス要因が見えてきます。
経営資源の投資分野です。成果のKGI/KPIもここで設定します。
次のステップは、“対象ビジネスプロセスの何を改革するか”のテーマになります。
いわゆる、“見える化”です。構築するビジネスプロセスの遂行の良し悪しを判断できる
データが必要になります。対象プロセスの下位KPIデータの組み込みです。
同時に、業務プロセスですので業務に従事する従業員の成熟度が測定できることも必要
になります。要員のスキルと業務プロセスの見える化投資の分野です。
最後のステップは、モニタリングです。“方針や施策があっても改善活動がないと定着
しない”ということは分かっていても意外と実施されていません。
KPIの設定事項が業務プロセスから自動的に収集できるデータを用いた仕様になって
いないことが大きな原因です。
BSCによるKPIの設定とITによるモニタリングデータの収集システムの投資分野です。
こう述べてきますと、内部統制を実施している企業は同じ事をやっているとお感じになって
いるかもしれません。分析プロセスは同じですが、ITガバナンスを会計監査のためか儲かる
ビジネスモデル構築に活用するかの目的に違いにあると思います。
今回はここで終わります。
次回は、IT戦略のテーマとして「IT戦略の影響要素」で全体観を捉えてみます。
(雑感)先週は、高校野球とオリンピックで、皆さんの仕事の進捗は如何ですか?
当方は、高校野球も大好きで甲子園に応援にも行きましたのでてんてこ舞いでした。
仕事も若干やっていましたので、「要求工学」の続きを話しましょう。
要求工学というのは、要求定義と要求管理のことであることが分かりました。
ただ、要求定義がIT化のための要求を定義していくのですが、
経営戦略の成果物であるBSCで出た「戦略目標」からスタートして、システム設計の
要件定義、外部設計までカバーする領域になっていました。
現在の関心事は、“誰がやってもある程度定型的な要求の絞り込みできるかのようです。”
サプライチェーンカウンシルが提唱するSCORのプロセスレベルを用いて標準化を図るのが
手っ取り早いかもしれません。SCORのレベル3が経営課題分析、レベル4が従来の
要件定義と位置づけた議論がされています。新しい試みの研究分野ですね。
----After J-SOXの必携の基礎資料解説本です。---------
★「これからのIT内部統制の実践知識」テキスト本
金融庁(平成19年2月15日)、経産省(平成19年3月30日)のガイドライン公表から、
平成20年3月11日の金融庁に至るまでのJ-SOXに係る資料を要約し、
整理しました。
After J-SOXにおける業務推進テキストとしてご使用いただければと思います。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/book/book-5.html
----------------------------------
(注1)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバック
ナンバーを閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mailmagazine/content.html
(注2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/organize20080620.pdf
(注3) 「セッションファシリテータ養成コース」を開発・販売します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得のコースです。提案型営業系の方のコース
です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(注4) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売
します。セッションファシリテータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサル
ティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(注5)「ITコンサルタント実践能力養成コース」を提供開始です。
IT経営を実現するためのコンサルティングプロセスの全てを、ケーススタディを
もとに体得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し、
活用します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-7.html
(注6)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識
コースです。 Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(注7)「IT内部統制実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイド
ライン、金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを
目的にしております。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-6.html
(注8) プレゼンテーション技術養成コース
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの
「ストーリー・ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを
革新できる効果的なプレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(注9) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定
問題集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://www.ism-research.com/book/book-3.html
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(注10)「経営戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成をしました。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/book/book-1.html
(注11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、
神戸教室で実施します。知識ポイントは無制限対象です。
詳細は次のURLのご参照をお願いいたします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-1.html
★メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
こちらです⇒ http://www.mag2.com/m/0000118350.html
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-================★
(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-================★
