~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。
222回からは、このメルマガで「ITコンサルの実践考察」を取り上げています。
今までは、ITコンサルタントの基礎知識を述べてきました。お伝えしてきました内容は、皆様のビジネスに有益な情報の伝達は大きな目的としてありますが、同時に当職の勉強と仕事の準備を兼ねた知識の整理の意味もありました。時間も経ち、経験も積んできますと以前書いたメルマガが時代遅れや考慮不足な内容になっているところも見受けられます。
実際に、コンサルやワークショップ研修等の仕事で活用していますと、いろんな工夫や改善要素が見えてきます。その経験を通して感じた工夫や実践ポイントを整理して話してみようと思います。
自分の意見を出して話し、皆さんと問い掛け形式の対話が出来上がれば良いかなという想いで
進めていきます。
メルマガ「ITコンサル実践考察」の第5回です。テーマは、「経営戦略論と経営手法」を取り上げ
ます。
このテーマを取り上げましたのは、SWOTやBSC等のような経営手法は実践的ということで良く取り上げられますが、当職が経験しました企業を拝見していますとほとんど有効な活用になっていないところが多いと感じています。
これらの手法が悪いのではなく、ほとんどが表面的な理解で活用されているために有効な改善策策定の活用になっていません。例えば、経営戦略論といわれるコトラーの「マーケティング理論」やポーターの「バリューチェーン」などデファクトスタンダードとなった理論があります。これらは、事業の成功要因であるCSFの発想には無くてはならない基礎知識データとなります。
デファクトスタンダードとなっている経営戦略論は、現代にも通じるメッセージを発し、活用されている理論です。
たとえば、コトラーの「市場地位に基づく企業の競争戦略」は、トヨタやホンダの戦略を見るとそのまま当て嵌めてもまったく不思議ではありません。同様に、セブン・アイで実践してきた“ドミナント戦略”は「ランチェスター戦略理論」ですし、松下電器の改革はポーターの「バリューチェーン理論」を踏まえています。優秀企業や優秀経営者には、このような経営戦略論の基礎知識が組み込まれている場合が多いと感じます。“知識なきところに、発想なし”ということでしょう。
この戦略論に対し、経営手法は経営ビジョンを作り上げる方法論を取り上げています。
たとえば、SWOT分析は外部環境要因を「機会と脅威」に選別し、また内部環境要因を同業他社に対しての「強みと弱み」に選別し、内外環境要因をマッチングすることでより良いCSFの創出を可能にしています。しかし、一般には、このCSFの前のSWOT要因で躓いています。
「強み/弱み」は同業他社のどこかを特定しないと出てきません。「機会/脅威」は脅威の定義基準をしっかり設定しないと分類できません。例えば、“この3年以内で自社の体力では対処できず収益低下をもたらす要因”などです。よく現在の競争環境の要因を全て脅威要因としているところがありますが、SWOTの要因分類すら出来ていない状況に出くわします。CSFを創出の前段階の問題です。“SWOTは役立たない”といわれているのはこんな能力のところです。
CSFは経営ビジョンにある事業を成功に導く要因ですからSWOT分析は経営ビジョンを策定する経営手法ということができます。このCSFの創出に、経営戦略論の知識が必要になってきます。
一方、BSC分析の戦略マップは、経営ビジョンに至る戦略目標の道程を表しているということができます。
戦略マップの“戦略”は、経営戦略の略称ではなく経営ビジョンを成し遂げるためのマイルストーン(中間目標)の道程マップということです。そういう意味で、SWOT分析の後の手法ですね。
財務、顧客、プロセス、スキルの4つの視点で経営ビジョンにある経営目標を達成するステップと捉えることができます。
といいますのは、「財務の視点」の戦略目標は、経営ビジョンの経営目標をあらわしていると捉えることができます。また、「財務の視点」と他の「顧客の視点」、「内部業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」には従属関係がありますので、それぞれの視点の戦略目標は「財務の視点」の戦略目標の前段の達成すべき状態を表していることになります。
SWOT分析とBSC分析は「財務の視点の戦略目標」を介して接合すると、3年後の経営ビジョンに対する各期のマイルストーン(中間目標)がBSCの3つの視点の戦略目標とSWOTのCSFはオーバラップしてきます。
こうして見ますと、SWOTのCSFはBSCの4つの視点で再検証し、道程化することになっていませんか?一般に、SWOT分析とBSC分析を別々な手法として活用されているところがありますが、
この両手法を活用することで、経営ビジョンの具体的デザインが可能になってくると思いませんか。
今回はここで終わります。
次回は、「BSC分析とモニタリング」を取り上げます。
(雑感)先週は、2件の大手ITメーカーに伺いました。2社とも“トップアプローチ営業を育てるに
は?”がテーマです。“IT戦略の立案に参画できるようにならないと、いつも安値競争に陥って
しまっている。ただ、営業平均の5倍の売上を上げる営業がいる。どうもSWOT分析を駆使して
いるのだが、同じようにやってもうまく行かない。”が問題認識です。“SWOTやBSCの基礎知識
や要因の設定基準がありますか?”と質問しました。今日のメルマガテーマです。
1社では、理解を示されました。“SWOTを論じる前に、「ITガバナンスの知識」を修得したい。”
でした。どちらから進んでもよいと思います。トップアプローチを“SWOTから始めるか”または
“ITガバナンスから進めるか”、いずれにしてもエンタープライズシステムとしての観点でアプロー
チしないと競争優位に立った営業活動は出来ない環境になったようです。
----新テキスト本と新研修コースの販売を開始します。---------
★「これからのIT内部統制の実践知識」テキスト本
金融庁(平成19年2月15日)、経産省(3月30日)のガイドライン公表から、
平成20年3月11日の金融庁に至るまでのJ-SOXに係る資料を要約し、
整理しました。
After J-SOXにおける業務推進テキストとしてご使用いただければと思います。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/book-5.html
★「セッションファシリテータ養成コース」
顧客との戦略・計画会議をコーディネート出来るスキルを修得するコースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
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(注1)「経営戦略」、「情報戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバック
ナンバーを閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mailmagazine/content.html
(注2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/organize20080620.pdf
(注3) 「セッションファシリテータ養成コース」を開発・販売します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得のコースです。提案型営業系の方のコース
です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(注4) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売
します。セッションファシリテータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサル
ティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(注5)「ITコンサルタント実践能力養成コース」を提供開始です。
IT経営を実現するためのコンサルティングプロセスの全てを、ケーススタディを
もとに体得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し、
活用します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-7.html
(注6)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識
コースです。 Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(注7)「IT内部統制実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイド
ライン、金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを
目的にしております。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-6.html
(注8) プレゼンテーション技術養成コース
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの
「ストーリー・ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを
革新できる効果的なプレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(注9) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定
問題集」と「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://www.ism-research.com/book-3.html
研修コースはこちらです⇒ http://www.gtc.co.jp/semn/isc/itc.html
(注10)「経営戦略」の基礎知識を整理したメルマガ本で、この応用編メルマガの
基礎知識の集大成をしました。
ISMリサーチが絵入り解説で提供していますので、まとめには最適です。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/book-1.html
(注11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、
神戸教室で実施します。知識ポイントは無制限対象です。
詳細は次のURLのご参照をお願いいたします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course-1.html
★メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
こちらです⇒ http://www.mag2.com/m/0000118350.html
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
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