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  • 第263回 「BCP発動フロー:その2」

    ~ITコンサルタント養成講座~
     

    皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    245回からは、このメルマガでBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)を取り上げます。 BCPとは災害やテロ等の経営リスクから企業経営を守る経営リスク対応計画で、ISO化がスタートしています。平成17年3月、経産省はITに関するBCPガイドラインを発表し、内閣府は自身に関するBCPガイドラインを発表しました。
    平成18年2月には、中小企業庁は「中小企業BCP策定運用指針」として、BCP導入の具体的なガイドラインを提供しています。平成21年には英国のBSIが提供するBCM(Business Continuity Management:事業継続管理)のB25999-2:2007による認定活動がJIPDECにおいて実施予定です。
    調達がグローバルになっていくに従って、中小・中堅企業や大企業も世界中の調達企業からBCP整備の有無を問われてきています。BCPの整備の無い企業は今後生き残っていけない状況となるかもしれません。このメルマガでは、“BCPに対し企業はどのような対応を求められるのか”を解説していきたいと思います。

    今日はBCPメルマガの第19回です。 「BCP発動フロー:その2」を取り上げます。

    前回は大災害発生後、当日実施すべき事項について述べました。今回は数日後以降に実施すべ
    き事項について整理していこうと思います。
    あらかじめ作成したBCPにもとに災害の程度に応じて中核事業継続方針立案と体制確立が当日に
    行われました。そうしますと、事業継続のための応急・復旧対策 に移ります。数日後から実施する
    のはこの対策です。
    事業継続方針に従い、顧客・協力会社向けの対策、従業員・事業資源に関する対策、財務に関す
    る対策を並行して進めることになります。当然、経営者が主体で統括することになりますが、対策が
    多岐にわたりますので体制としてはサブリーダーを置くのが適切です。
    対策には、「顧客・協力会社向け対策」、「従業員・事業資源対策」、「財務対策」の3点があります。

    (1)顧客・協力会社向け対策
    まず、顧客・取引先に対する対処が最初に実施されるべき事項です。事業資源復旧中の取引
    調整があり、復旧後の正常取引への復元を行うことが必要になります。
    「事業資源復旧中の取引調整」:復旧中の取引調整としては、設備等の事業資源が使用不可能な状態が考えられる訳ですから、他社での生産等の代替措置等を含めた今後の納品計画の調整が必要ですし、完全に事業が復旧するまでの取引ルールの調整が必要となります。
    「復旧後の正常取引への復元」では、自社および協力会社の事業資源が復旧した時点では正常な取引ルールへの復元が必要になります。

    (2)従業員・事業資源対策
    この対策は、事業継続のための「従業員に対する対策」と「設備等の資源対策」です。
    被災した従業員が当然でてきます。その従業員に対する生活支援や代替要員の確保が必要
    になります。事業継続方針とその進捗情報を従業員と共有して、復旧活動を進めることになり
    ます。事業継続に必要な資源には建屋、機械・設備、供給品、IT等があり、その資源の代替
    調達、応急措置、復旧措置が必要になります。

    (3)財務対策
    当面の運転資金の確保した上、さらに事業復旧のための資金を確保が必要になります。
    具体的には、
    「運転資金の確保」では、銀行預金(積立金)や地方自治体の緊急貸付け等を活用し、当面の1-2か月の運転資金を確保することです。
    「決済不渡り対策」が出てきます。発行済み手形が不渡りにならないように取引銀行との調整をします。
    「仕入支払・給与支払い」では、協力会社や納品業者と調整の上、出来るだけ過日分の支払いをする必要がありますし、従業員への給与支払いの手当が必要になります。
    最後に、「復旧資金の確保」です。
    建物や生産機械党の修理費や復旧に必要な費用の見積りをし、損害保険、証券売却、設置される政府機関等の災害復旧貸付等の活用等により復旧資金を確保することになります。

    今回はここで終わります。
    次回は、「BCP文化の定着」を取り上げます。


    (雑感)私が通っているカナダ人の英会話教師が面白いことを言っていましたのでご紹介します。
    若くてかわいらしいのですが、大変なおしゃべりでアグレッシブです。
    私が尋ねましたのは、“日本には何のために来たのですか?”です。彼女はこう答えました。
    “日本は興味を引くものがたくさんあるから。アニメやファッション、料理等をはじめ、どこに
    行っても変化に富んでいる。”です。
    その意味を尋ねますと、“カナダは都会の建物はみんな四角のビルディング、都会以外は畑、
    牧草地、そしてどこでも見える地平線。まったく、退屈。”だそうです。
    確かに、日本はいろんな形のビルがあり、田舎もいろいろ違った作物で必ず背景に山が見える。
    お寺も神社もどこもその形や祈りの対象が違う。その変化が彼女には面白いらしいです。
    私も、プラハからウイーンに移動するとき、どこまで行っても麦畑、牧草地、地平線で、
    彼女の言う“Quite Boring”を退官したことがあります。欧米人にとって日本はとても面白い
    国の様です。



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