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  • 第246回「事業継続計画(BCP)の変遷」

    ~ITコンサルタント養成講座~

     皆さん、こんにちは! 当メルマガを担当しています井上正和です。245回からは、このメルマガでBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)を取り上げます。
    BCPとは災害やテロ等の経営リスクから企業経営を守る経営リスク対応計画で、昨年からISO化がスタートしました。平成17年3月、経産省はITに関するBCPガイドラインを発表し、内閣府は自身に関するBCPガイドラインを発表しました。
    平成18年2月には、中小企業庁は「中小企業BCP策定運用指針」として、BCP導入の具体的なガイドラインを提供しています。平成21年には英国のBSIが提供するBCM(Business Continuity Management:事業継続管理のB25999-2:2007による認定活動がJIPDECにおいて実施予定です。
    調達がグローバルになっていくに従って、中小・中堅企業や大企業も世界中の調達企業からBCP整備の有無を問われてきています。BCPの整備の無い企業は今後生き残っていけない状況となるかもしれません。このメルマガでは、“BCPに対し企業はどのような対応を求められるのか”を解説していきたいと思います。

    今日はBCPメルマガの第2回です。
    BCPがクローズアップされたのは、ご存知のように2001年9月11年に米国で起きた同時多発テロからです。その事件の中心は、大手金融機関等、多くの大企業が入居していたWTC(世界貿易センター)の崩壊です。
    多くの悲惨な結果を生んだ事故でしたが、ビジネスの観点で見ますと、入居していた企業のほとんどは2重バックアップシステムを整備し、データセンターとしての機能には大きな影響が無かたと言われています。米国のIT環境整備に関する意識のすごさです。

    ただ、IT環境の復元は比較的スムーズに進んだのですが、投資してこなかったそれ以外のビジネスネットワークや人、ユーティリティ等に関して大きな影響を受けました。
    つまり、事業を再開するのに多くの時間と労力を要したということです。BCP(事業継続計画)はこの観点から発展しました。

    BCPの発展は3フェーズに分類され、その対象範囲も拡大してきました。現在は第3フェーズといわれますが、第1フェーズから順を追って概説してみましょう。
    ◆「第1フェーズ」は、コンピュータバックアップの概念での対策でした。たとえば、企業にとって重要なデータを
      バックアップし、安全な場所や設備に保管し、必要時にはそのデータを用いて情報システムを特定時点
      まで回復するという考え方です。このバックアップシステムの考え方に加えて、コンチンジェンシープラン
      (不測事態対応)という考え方が出てきました。“人間の考えることには限界があり、予期しない出来事で
      システムが止まってしまうことがある。”そのときの対応システムを構築する対処法のことです。

    ◆「第2フェーズ」は、第1フェーズが情報システムを対象としていたのに対して、IT 施設そのものを対処する
      考え方へと発展しました。DR(Disaster Recovery:災害復旧計画)という考え方です。“IT施設が破壊等
      によって停止したとき、如何にして復旧するか”の関連でのリカバリーシステムです。
      この考え方が米国の大手企業に普及したときに同時多発テロが発生しました。
      そのため、DRに加えて事業の復旧計画であるBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)が
      クローズアップされてきたのです。
      この計画は、平常時に災害時の事業復旧手順を策定し、事業の早期復旧を図る考え方です。

    ◆「第3フェーズ」では、BCPの計画を有効なマネジメントシステムとして構築したPDCAの仕組みです。
      BCPが定常業務として定着されることを意味しています。BSIはこの仕組みが有効に機能しているかを
      判断し認定する規準としてBCMS(事業継続マネジメントシステム)としてBS25999-2を公表しました。
      今後、このBCMとBCMSの仕組みづくりが必須の業務遂行要件となるかもしれません。

    今回はここで終わります。
    次回は、「BCP&BCMの目指すもの」を捉えてみます。


    (雑感)あけましておめでとうございます。松の内もあと2日。
      皆様方には、益々隆盛の年のなることを祈念いたします。
      当方にとっては、正月の2,3日は楽しみの日です。お気づきのように“箱根駅伝”です。
      今年は東洋大学の往路、総合と者郵送でしたが、箱根駅伝のすばらしさは鍛え抜かれた
      カモシカのような若者の走りとガンバリです。
      応援していますと、自分がその中に入り込み夢中になっているのを感じます。
      今年は、モグス、ダニエル、木原などが出ていた花の2区での観戦でした。
      熱中の応援が終わって、何か幸せな気持ちになります。“今年もまた頑張ろう!!”と
      思いました。
      又、今年もメルマガのご愛読、よろしくお願いいたします。


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