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  • 第275回 「2009年度のIT関連白書」

    ~ITコンサルタント養成講座~


    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。
    皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータには
    こんなデータが掲載されていました。
    プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われて
    いますが、このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを
    見ますと19.06%。この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした
    大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
    その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。

    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を
    念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。
    皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

    「見える化設計」メルマガの第10回です。
    今日は、趣向をかえて、「2009年度のIT関連白書」を取り上げます。

    毎年、ITに関する白書や政策が発表されます。その代表がIT戦略本部の
    「i-Japan戦略2015」(2009年6月30日発表)、もう1つは「情報産業サービス白書2009」
    (2009年5月31日発表)です。
    これらの情報は、IT市場のマクロ環境に多くの示唆を与えてくれますので参考に
    まとめて報告しておきます。「i-Japan戦略2015」は平成21年6月30日に「IT新改革戦略」
    に代わるIT戦略として発表されました。
    その中で、【デジタル技術は、「距離」や「時間」を超越して、人、モノ、カネ、知識・情報を
    結びつけるとともに、すべての経済活動を融合することにより、経済社会システムを
    抜本的に効率化し、新たな付加価値や文化を生み出し、我が国経済社会に構造的な
    変革をもたらす「力」を有する】と位置づけ、そのビジョンを以下の2点に整理しました。

    ★デジタル技術が「空気」や「水」のように抵抗なく普遍的に受け入れられて経済社会
      全体を包摂する存在となる(Digital Inclusion)

    ★デジタル技術・情報により経済社会全体を改革して新しい活力を生み出す(Digital Innovation)
     そして、この戦略改定の背景は世界的金融危機の発生に伴って、IT戦略の変更が
     必要になったことです。平成21年4月9日に発表された「デジタル新時代に向けた
     新たな戦略 ~三か年緊急プラン~」が基礎になっています。3年間で三兆円の投資で
     40万人-50万人の雇用創出 が目的になっています。

    この3年間の実施政策の概要は以下の3点です。
    1.デジタル特区等による3大重点プロジェクトの推進
     (1)国民がサービスの利便性を実感できる新しい電子政府・電子自治体の推進
       「無駄のないエコな電子政府・電子自治体」、「住民が出向いて行政にお願いする」
       から「行政の側から住民にお届するサービス」
     (2)医療・健康:日本健康情報コミュニティー構想の実現
       「地域医療の再生」、「医療の質の向上」、「障害を通じた健康・疾病管理」、「安心・ 安全な医療」
     (3)教育・人材:デジタル教育の推進とデジタル活用人材の育成・活用
       「教員のデジタル活用指導力の向上」、「家庭と地域と学校の連携」、「新しい教育
       基盤の整備」、「校務処理負担の軽減」

    2.産業・地域の活性化及び新産業の育成
      グリーンIT/グリーン・クラウド、ITSの実用化等の加速化、中小企業等既存産業の 基盤整備、
      地域活性化・農林水産業活性化、国際連携強化

    3.あらゆる分野の発展を支えるデジタル基盤の整備
      ブロードバンドインフラ整備、地上デジタル放送への円滑な移行、地理空間情報の
      充実、革新的なデジタル新技術創生のための研究開発

    次に、社団法人 情報サービス産業協会から平成21年5月30日に公表された
    「情報産業サービス白書2009」です。
    この白書は、ユーザー企業のIT部門とITベンダーのIT動向の調査データが公表されることで有名です。
    今年の動向を見ますと、
    1.ユーザー企業のIT化の位置づけと外部委託の選定基準では
      情報化の位置づけに合理化・効率化、企業間情報共有が大幅アップし、外部委託の
      選定基準では従来トップに合った既存システムの受注者への再発注する「システム開発
      の継続性」が大幅にダウンし、「品質」、「価格」、「機能」、「提案力」を重視する傾向に変化しました。

    2.ユーザー企業の情報化方針の優先度の動向では、
      顧客の志向では、直近の優先度テーマは「基幹系システム改革」、「セキュリティの構築」が
      主流ですが、今後は直近テーマに加えて「情報共有システム」、「運用アウトソーシング」、
      「モバイル関連システム」が関心事となっています。

    3.ITベンダーの情報サービスに対する今後のニーズ動向
      システムコンサルティングとASP中心のアウトソーシングに関心事が移っています。
      白書や政策に興味持つべきなのは、2001年e-Japan政策でICタグによる「ユビキタス」が
      発表されましたが  2006年ごろにはやり始めました。2002年の情報サービス産業白書では
      「セキュリティ」や「アウトソーシング」が大きく取り上げられていました。IT動向の先読みには
      有効と思います。
      参考資料
      ◆「i-Japan戦略2015」IT戦略本部
       http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kongo/digital/dai9/9gijisidai.html
       http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai50/gijisidai.html
      ◆「情報サービス産業白書2009」 社団法人 情報サービス産業協会   日経BP社

    今回はここで終わります。
    次回はまた見える化に戻って、「戦略プロセスと基幹業務プロセス」をテーマにしようと思います。


    (雑感) 【白露(はくろ)】は、二十四節気の1つ。9月8日ごろ。または、この日から秋分までの期間。
      太陽黄経が165度のときで、太陽が遠くへ離れ始める。空が高くなる。大気が冷えて来て、
      露ができはじめるころ。八月節。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」
      と説明している。(ウィキぺディアへ加筆)
       先週、あるお客様がITベンダー親会社への事業が吸収されるということで、お会いしました。
      親会社の意向として企業グループとしての2重作業のムダ排除による効率化がありましたが、
      基幹システム刷新へのアプローチ強化にも焦点が当たっていました。また、弊社コース「IT経営
      のための基盤知識修得コース」(8/26-27開催)に大手ITメーカの方が出席されました。
      そこでもエンタープライズシステム提案が課題でした。今年は「クラウド コンピューティング」と
      全体最適を見た「エンタープライズシステム」への流れが大きく加速化している気がします。
     

    【弊社サイトのコンテンツご紹介】
    (1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
     閲覧できるようにしました。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/

    (2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html

    (3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
     「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
      問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
      研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html

    (4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
     エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
     ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
     習得できます。
      こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
      OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt.html

    (5) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
     お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
     のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
     コースです。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html

    (6) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
     セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html

    (7)「ITコンサル営業養成コース」を提供開始です。
     エンタープライズシステム提案のために、IT経営に係る知識とその手順を演習も加え
     修得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し活用する
     知識コースです。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-13.html

    (8)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
     経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
     Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html

    (9)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
     内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、
     金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
     おります。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html

    (10) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
     米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・
     ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
     プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html

    (11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
      教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html

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           ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                          代表 井上 正和
             e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
           URL:http://www.ISM-Research.com/
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