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  • 第283回 「IT化目標の見える化-その3」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。 皆さんもご覧になったかもしれませんが、
    2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが掲載されていました。
    プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、
    このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。
    この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、
    エンタープライズシステムでした。
    その原因は“要件定義の品質の悪さ”。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。

    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて
    経験を踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

    今日は「見える化設計」メルマガの第18回です。 「IT化目標の見える化-その3」でIT基盤
    に対するIT化目標を上げます。

    IT化目標に変換するCOBITの情報養成規準を7つの目標規準の特性を見ますと、
    「有効性」と「効率性」は戦略にかかわる判断情報としての規準であり、そのほかの「機密性」、
    「インテグリティ」、「可用性」、「コンプライアンス」、「信頼性」の5規準はIT基盤の目標を
    あらわしています。
    それぞれの規準の意味を捉えてみましょう。

    ◆「機密性」は、“必要な人に必要な情報を提供する”ことが基本的要件ですので、
        企業情報が改ざんされたり、漏洩しないようにセキュリティコントロールの仕組みを
        作ることになります。

    ◆「インテグリティ」とは、正確性/妥当性/網羅性の統合した意味として使用されます。
       業務処理上のデータ入力の正確性、取り扱われるデータが企業として承認されている
       ことの妥当性、処理要求データが完全に網羅した処理ができていることの網羅性をいいます。
       IT統制でいうIT業務処理統制の分野に相当します。

    ◆「可用性」は、業務の停止がないように24時間365日の稼動を確保し、
         いつでも利用可能状態であることです。

    ◆「コンプライアンス」とは、法令順守といわれ、会計基準や税法等への遵守、社則や
       商慣習への対処を可能と仕組みの整備規準になります。

    ◆「信頼性」は、内部統制で取り上げられた統制の実施状況が確実に実施された事を
       証明する“信頼性担保”がベースでとなります。ログ管理などが業務の遂行を担保する
       方策として重視されました。

    以上のようにこれらの5つの規準は戦略的な有効性や効率性に直接結びつく規準ではなく、
    むしろ有効性や効率性を達成するための業務遂行のための環境のIT成熟度規準を
    表していることがお分かりになると思います。
    エンタープライズシステムとしてシステムを設計する上に置いて、この規準は戦略情報の
    規準目標に加え、その規準を支えるIT環境の成熟度規準に対する目標の設定として
    有効な目標規準として活用します。

    今回はここで終わります。
    次回は「業務プロセスモデルとモニタリング」をテーマにしようと思います。
     

    (雑感)先週末、以前勤めていた会社(IBM)のある職場に配置されたメンバーとの同窓会
      をやりました。14名いたメンバーの内9名が参加しました。最早みな60歳過ぎですが、
      仕事に没頭する者、仕事抜きで地域活動を広げる者、いろいろです。
      みんな元気そのものでしたが、話している内に気付きましたのは目標を掲げ突き進むことが
      習慣となっている外資系企業の遺伝子に気付き大笑いをしました。 耳にタコができるほど
      聞いたマズローの“自己実現の目標”です。


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    (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
    ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
    代表 井上 正和
    e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
    URL:http://www.ISM-Research.com/
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