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  • 第301回 「ITシステム構造化定義ステップ-アイアンクロス分析」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。 皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが掲載されていました。

     プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、
    このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。
    この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
    その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて経験を
    踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

     今日は「見える化設計」メルマガの第30回です。「ITシステム構造化定義ステップ-アイアンクロス分析」
    を取り上げます。

    アイアンクロス分析という手法があります。ビジネスプロセスとシステム化への展開と整合性の
    プロセス分析手法として開発されました。その分析視点は業務プロセス、情報、システム、組織の
    4つの視点です。これらの視点の整合性は情報システム化を進める場合に常に要求されるものです。
     以前、IBMでビジネスプロセス分析手法であるビジネスシステムプランニング(BSP)の中で紹介されて
    います。
    基本的な分析構造は、4つの分析軸を設け、2軸で囲まれる4象限のマトリクスで分析しようということです。
    2軸のアイテム(項目)の交差(クロス)する箇所見て検証していくことでアイアンクロス分析と呼んだようです。
    データクラス(データベース)軸とビジネスプロセス(業務機能)軸で囲まれた第一象限、ビジネスプロセス軸
    とシステム(システム機能)軸に囲まれた象限を第二象限、システム軸と組織(部門名)軸に囲まれた
    第三象限、組織軸とデータクラス軸に囲まれた象限が第四象限です。
    業務プロセスの情報連携を検証するには業務プロセスとデータクラス(データベース)の第一象限を使い
    ます。

    一般的に、象限1から4へと進みます。第1象限で「業務プロセスと必要情報の検証」が出来ると、
    IT化業務の特定をすることになります。象限2では「業務機能とシステムの検証」によって業務とシステムの
    整合性を検証します。
     象限3では「システムと組織の検証」により組織のシステム化状況を把握し、象限4では「組織と情報の検証」により組織の必要情報を検証できます。
    この4象限だけでは相対している重要な検証軸が漏れてしまいます。「ビジネスプロセス-組織」象限と
    「システム-データクラス」象限です。「ビジネスプロセス-組織」象限は象限1の業務プロセスの整合性を検証後組織ミッションを設定する象限として有効です。

    もう1つの「システム-データクラス」象限はシステム設計時のシステム機能とデータベースの整合性検証に有効です。象限2のIT 化対象業務を選定したのちの検証として活用します。
    ご紹介するアイアンクロス図はEA(Enterprise Architecture)ではCRUD分析表として紹介されています。CRUDとは情報(またはデータベース)のCreation、Read、Update、Deletionのかしら文字を取って表現されています。
    システムで定義した処理モジュールが“どのファイルを作成し、読み、更新し、削除するか”を一覧表示した
    図というわけです。
    ユーザー部門で外部設計を行い、ITベンダーで定義されたシステム機能との整合性検証をするときに一覧性をもって検証できるツールとして有効です。

    今回はここで終わります。
    次回は「ITシステム構造化定義-エンタープライズシステム情報体系」をテーマにしようと思います。


    (雑感)先週出かけたセミナーで、IFRSやERMのパッケージの話を聞いていますと、アカウンタビリティ
      (説明責任)という言葉がよく出てきます。基本的には株主に対する責任、ディスクロジャー(情報開示)
      です。欧米では“会社は株主のもの” が当たり前になっていますが、岩井克人さんの“会社はだれのもの
      か”で言う「人を重視する経営」の方に私は同感を覚えます。
      彼の言う、“従業員に夢を与えるビジョンなきM&Aは意味がない。”にも共感しますが、
      日本人だからでしょうか?
      IFASは世界の株主向け連結と日本税法向け財務諸表の両方を作成していくことになりそうです。

    今回はここで終わります。
    次回は「ITシステム構造化定義-アイアンクロス分析」をテーマにしようと思います。


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      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html

    (11) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
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      こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html

    (12)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
    教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html

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            (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
           ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                         代表 井上 正和
              e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
            URL:http://www.ISM-Research.com/
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