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  • 第281回 「IT化目標の見える化-その1」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

     266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。 皆さんもご覧になったかもしれませんが、
    2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが掲載されていました。
    プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、
    このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。
    この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、
    エンタープライズシステムでした。
    その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。

    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて経験を
    踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

    今日は「見える化設計」メルマガの第16回です。 「IT化目標の見える化」を取り上げます。

    エンタープライズシステムの設計を実施するときに、
    最初に突き当たるテーマが“何を目的としたIT化であるか?”というIT化目標の設定です。
    エンタープライズシステムが企業活動を支援するIT化であることを考えますと経営戦略に
    沿った目標であることは当然です。
    “どうやって経営戦略目標からIT化目標を定義し、設定していくのでしょうか?”

    エンタープライズシステムでは、2方向の経営情報をつかむことが必要であると申し
    上げてきました。
    1つは、経営戦略からのトップダウンの経営情報としての「縦の情報」。
    もうひとつは、業務プロセスの見えるかで取り上げた業務プロセスの効率化情報である
    「横の情報」です。まず、縦の経営情報のIT目標化を取り上げてみます。
    今まで、述べて来ましたが、経営戦略フェーズで使用される手法にSWOT分析と
    BSC分析手法がありました。
    SWOT分析は事業ドメインを定義するための手法ですのでIT化目標には直接関係は
    しないでしょう。このドメイン定義に従って戦略目標へと展開するBSC分析がIT 化目標
    の起点になります。

     BSCの4つの視点の「財務の視点」と「顧客の視点」は事業ドメインの直接目標ですが、
    その目標達成のために設定される「内部業務プロセスの視点」と「学習と成長の視点」の
    戦略目標がIT化目標の最上位目標となります。ITに直接かかわる業務機能に対する
    目標だからです。
    ただし、これらの目標をそのままIT化目標にはできませんし、IT化目標の範囲が明確
    に定義できません。 たとえば、「ヘルプデスク体制の強化ができること」が「内部業務
    プロセスの視点」の戦略目標であったとして、この目標はIT化目標として有効でしょうか?

    もしこの目標が「IT課題情報が迅速かつ有効な情報検索ができること」や「ヘルプデスク
    での対処作業がより効率的であること」ですとIT化目標としてより明確になってきます。
    戦略目標としてのビジネス目標はITか目標に変換する必要があるとお分かりと思います。
    BSCの戦略目標からIT化目標の変換はCOBITの情報要請規準の「有効性」、「効率性」規準
    に従って変換することで妥当な定義かが可能となってきます。

    戦略目標のIT化目標への変換はCOBIT情報要請規準の7つの要素のなかで
    この2つの規準が関係してきます。
    今回はここで終わります。
    次回は「IT化目標の見える化-その2」をテーマにしようと思います。

    (雑感)ASPIC(ASP・SaaSを普及推進の特定非営利団体)のセミナーに先週出席しました。
    昨年、経産省が主導で進めていた「J-SaaS」がかなり困難に直面しているという記事を読んだ
    のですが、総務省との官民協働組織として動いていました。総務省からの「ASP/SaaS安全・
    信頼性に係る情報開示指針」(2007.11)のもとにその具体的活用策として「ASP・SaaS安全・
    信頼性に係る情報開示認定制度」がスタートしています。前者の指針は利用者に向けて
    ASP・SaaS事業者の安全・信頼性の情報開示を促進・普及するためですが、後者は事業者
    が情報開示を適正にやっていることを認定するための制度です。
    現在は米国の1/10程度の市場ですが、キーワードの安全・信頼性を認知させる努力のもとに
    ASP・SaaSが実態として進み始めた観がありました。

    【弊社サイトのコンテンツご紹介】
    (1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
    閲覧できるようにしました。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/

    (2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html

    (3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
    「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
    問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
    研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html

    (4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
    エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
    ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
    習得できます。
    こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
    OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt.html

    (5) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
    お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
    のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
    コースです。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html

    (6) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
    セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html

    (7)「ITコンサル営業養成コース」を提供開始です。
    エンタープライズシステム提案のために、IT経営に係る知識とその手順を演習も加え
    修得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し活用する 知識コースです。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-13.html

    (8)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
    経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
    Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html

    (9)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
    内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、
    金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
    おります。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html

    (10) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
    米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・
    ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
    プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
    こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html

    (11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
    教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html
     

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    (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
    ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
    代表 井上 正和
    e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
    URL:http://www.ISM-Research.com/
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