~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。
266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。
皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが
掲載されていました。
プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、
このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。
この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。
今日は「見える化設計」メルマガの第4回です。 「見える化の課題分野」を取り上げます。
業務プロセスの見える化は、情報システムが関係しないプロセスがほとんどないところから
“IT化によって業務プロセスを如何に見える化するか”の焦点が当たっています。
当職の得意分野でもありますから、この観点にメルマガの焦点を絞っていきます。
まず、「情報サービス産業白書2009」のデータから、日米のIT投資率の比較を紹介します。
米国は現在繁栄のGoogle までのように常にIT産業を牽引してきたITの最先端国家ですので、
注目しておく必要があります
その米国の売上高IT投資率は約3%、日本のそれは1%です。
この彼我の差はどこから出てくるのでしょうか?
SCC(Supply Chain Council)で紹介され、ITCの研究会で議論された内容を紹介します。
米国では、CIOがいて経営戦略からの要求をビジネスプロセス要件に展開します。
この展開プロセスに要求工学やBPM(Business Process Management)といったコンセプトを用いて
ビジネスプロセスを見える化し業務プロセスの整流化を図っています。米国では“IT投資は儲かる”が
常識になっています。
一方、日本ではどうか。
日本には、本当のCIOが非常に少ない。JUAS企業動向調査2006によれば、「定義されたCIOがいる」は14%、CIOといわれる方の「IT業務の経験がない」の回答は約60%に上っています。
簡単にいえば、日本のCIOは兼任でIT業務がよくわからない方が就任していることになります。
この結果、いろんな見える化の問題が発生してきます。
経営戦略からの要求を的確なプロセス要件に定義できない。IT業務の経験がないので現場任せの
プロセス定義になる。したがって、「経営戦略との整合性が弱い属人的システム」が出来上がる。
その結果、“IT投資は儲からない。”という常識が出来上がり投資が抑えられる。
売上高IT投資率が約1%の要因が分析出来ていると思いませんか?
日本においてもすべての企業がこの状態ではありません。パナソニック、キャノン、日野、コマツ等々の
IT化は米国より進んでいると思われます。
見える化へのIT投資の差が今後さらに企業業績の格差を広げそうです。
今回はここで終わります。
次回は「情報システムへの不満」をテーマにしようと思います。
(雑感)先週、「SWOT分析のケース研修」を実施した中で、「i-Japan戦略2015」を紹介しましたら
好評でした。「i-Japan戦略2015」は平成21年6月30日に経産省から「IT新改革戦略」に
代わるIT戦略として発表されました。いつもの年に比べ公表がかなり遅れ、コーステキストに
間に合わせるのが大変でした。
簡単に要約をご紹介します。
その目的として、【デジタル技術は、「距離」や「時間」を超越して、人、モノ、カネ、知識・情報を
結びつけるとともに、すべての経済活動を融合することにより、経済社会システムを抜本的に
効率化し、新たな付加価値や文化を生み出し、我が国経済社会に構造的な変革をもたらす
「力」を有する】と位置づけ、そのビジョンを以下の2点に整理しています。
◆デジタル技術が「空気」や「水」のように抵抗なく普遍的に受け入れられて経済社会全体を
包摂する存在となる(Digital Inclusion)
◆デジタル技術・情報により経済社会全体を改革して新しい活力を生み出す (Digital Innovation)
この戦略改定の背景は世界的金融危機の発生に伴って、IT戦略の変更が必要になったこと
です。平成21年4月9日に発表された「デジタル新時代に向けた新たな戦略 ~三か年緊急
プラン~」が基礎になっています。3年間で三兆円の投資で40万人-50万人の雇用創出を目的に
しています。
【弊社サイトのコンテンツご紹介】
(1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/
(2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html
(3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
習得できます。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
(5) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(6) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(7)「ITコンサルタント実践能力養成コース」を提供開始です。
IT経営を実現するためのコンサルティングプロセスの全てを、ケーススタディをもとに
体得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し、活用します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-7.html
(8)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(9)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、
金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
おります。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html
(10) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・
ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html
★メルマガの配信停止は次のURLをご参照ください。
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
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代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
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