~ITコンサルタント養成講座~
第274回 「組織の見える化」
皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。
266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。
皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータには
こんなデータが掲載されていました。
プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われて
いますが、このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを
見ますと19.06%。この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした
大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を
念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。
皆様とのメルマガ討論もできればと思います。
今日は「見える化設計」メルマガの第9回です。 「組織の見える化」を取り上げます。
いままで、業務プロセスに焦点を当てて解説してきましたが、この観点だけで
“業務プロセスの見える化”は可能でしょうか?
私の考え方は、“NO!”です。と言いますのは、“業務プロセスの見える化”は、
業務プロセスのミッションが組織に依存している以上、“組織の見える化”と同期して
進めざるを得なくなるからです。
コンサルをしていてよくある話なのですが、ひとつ例を挙げましょう。
「正式の発注処理は資材部で行うことになっているが、緊急時には、
営業部で不足商品を発注できるようになっている。」などの例です。
緊急処理の手続きがしっかり考えられているとよいのですが、正式な在庫量が把握できなくなります。
この場合、誰が責任を取ることになるのでしょうか?
お分かりのように、
1つの業務プロセスのミッションは1つの組織機能に統一しなければいけません。
そうしないと、業務プロセスの問題は組織間の責任の擦り合いへと発展していきます。
この問題を解決するには、“組織は如何にあるべきか” を考えると理解できます。
ある顧客のトップの方が、“餅屋は餅屋に、が組織化の基本です。”とおっしゃっていましたが、
そのとおりだと思います。
つまり、組織は業務処理機能の専門化集団とすること。
そのためには同種の業務を集合化することです。
営業をやっている人が発注をしますと、業務機能が分散します。
営業部門の方に必要な情報を考えるにはそのミッションである“受注を獲得する”ことを
機能分解すればよいのです。
ちなみに、受注を獲得するには、“顧客をよく知り”、“顧客の業界情報を把握し”、
“顧客にとっての時流を知り”、“良い提案書を作成し”、“的確なプレゼンテーション能力を持ち”
、“受注処理を行える”などが必要になります。
組織として効果的に活動できるためには、これらの情報が的確に作成され、
受注活動に活用されることです。
言い換えますと、営業組織のプロセスミッションは、受注情報のデータオーナーミッション
を中心として必要なデータオーナーを決めることで、組織の業務機能も定義できることになります。
現状の業務プロセスを分析し、整流化し、業務プロセスの単一組織化し、
組織のミッション定義をすることで、“業務プロセスの見える化”が出来上がります。
そういう状態ができると、その効果として責任が明確になり、組織の専門知識が深まり、
組織間の擦り合いはなくならざるを得ません。
ここで初めて、経営戦略による改善プロセスも考えることが可能になります。
今回はここで終わります。
次回は「戦略プロセスと基幹業務プロセス」をテーマにしようと思います。
(雑感)【処暑(しょしょ)】 は、二十四節気の1つ。8月23日ごろ。およびこの日から白露まで の期間。
太陽黄経が150度のときで、暑さが峠を越えて後退し始めるころ。七月中。『暦便覧』では、
「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と説明している。 二百十日・二百二十日とともに
台風襲来の特異日とされている。(ウィキペディア)
どこに行っても、最近は“クラウドコンピューティング”ですね。7-8月の研究会とセミナーに合わせて
3回出席しましたが、テーマはすべて“クラウド”です。経産省の「i-Japan戦略2015」(2009年度版)
でも国民向け、中小企業向けに「クラウドコンピューティングの装備」が組み込まれています。
先週のセミナーで、“ITの技術進歩は速いといわれる。これからはもっと速い。ユーザー企業自身で
カバーするには、技術的にも予算的にも不可能ではないか。”と外資系企業のトップが言っていました。
HaaS、PaaSの観点です。ユーザーの業務に関係するSaaSは、HaaSそしてPaaSが前提の流れ
のようですね。
【弊社サイトのコンテンツご紹介】
(1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/
(2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html
(3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
習得できます。
こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt.html
(5) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(6) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(7)「ITコンサル営業養成コース」を提供開始です。
エンタープライズシステム提案のために、IT経営に係る知識とその手順を演習も加え
修得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し活用する
知識コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-13.html
(8)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(9)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、
金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
おります。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html
(10) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・
ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
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