~ITコンサルタント養成講座~
皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。
266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。
皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータには
こんなデータが掲載されていました。
プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われて
いますが、このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを
見ますと19.06%。この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした
大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を
念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。
皆様とのメルマガ討論もできればと思います。
今日は「見える化設計」メルマガの第14回です。
「情報共有システムの考慮点-情報共有の課題」を取り上げます。
エンタープライズシステムの構築情報の中では改善情報や経営判断が企業活動の質を
向上させる上で必要になります。
それをジェネリックモデルのシステム情報モデルでは「知識情報」と言っています。
この情報は、一般的には「情報共有システム」を指します。
情報システム化での情報を大別しますと、基幹系システムの情報と支援系システムの
情報に分類できます。
基幹系システムの情報の特徴は、業務遂行のための情報ですし、支援系システムの情報は業務遂行をより効率的/効果的にする情報です。支援系情報には営業支援情報や業務改善情報、クレーム情
報などがあり、システム化における情報の両輪をなしています。
情報共有システムは一般にこの支援系情報についてのシステムを指しています。
“情報共有”という言葉はかなりなじみ深い言葉となってきましたが、“情報洪水”といった問題含み
の対象としても最近は注目を浴びています。
この問題は共有する情報量の増大に対する情報の管理レベルのアンマッチによって生ずると
いわれています。
情報量が少ない段階の情報共有形態では、情報の活用度は高く、業務処理の迅速化・正確化が
向上しますが、ネットワーク化や共有情報の拡大が進むにつれて共有情報の活用度は急速に
低下していきます。
“いつアクセスしても大した情報がない”、“必要な情報を探すのに手間がかかり過ぎる”、
“不要なCCメールがほとんど”といった不満が出て利用されなくなっていくからです。
情報共有すれば、社員の意識が変わるのではという手段先行型のシステム導入は情報量の
増大時に混乱を招いて行くことになります。
共有情報の特性を知り、情報の量から情報の質的転換を行う「情報マネジメント」が必要というわけです。
それでは、“共有情報の特性とは何か”から見ていきましょう。
共有情報の特性には、プッシュ型/プル型情報、ストック型/フロー型情報、ビジネス型/個人型情報
などの代表的な特性分類があります。
◆「プッシュ型/プル型情報」:プッシュ型情報とは、情報が強制的に受信者に送られ受取る形態
の情報です。作業指示や業務命令等の業務必須情報はこのタイプで、基幹業務で現れる
情報です。
プル型情報は、個人意思により情報共有の場に検索して情報を入手する形態の情報です。
作業標準や改善情報など支援業務情報はこのタイプの情報です。
このタイプを混同すると、情報洪水になります。
◆「ストック型/フロー型情報」:ストック型情報とは、ある程度長期間保存し再利用する可能性が
高い情報です。マニュアルや手順書、テンプレート、商品説明資料などが該当します。
フロー型情報は、有効期限が短くすぐ価値がなくなってしまう情報です。お知らせ、連絡、指示
などはこの情報に該当します。
この情報を区分し廃棄基準を決めないと情報のゴミ箱を作ってしまします。
◆「ビジネス型/個人型情報」:ビジネス型情報とは、業務としてのビジネス情報です。定型業務の
情報はすべてこの情報に属します。
個人型情報は、個人や部門のアイデアや改善情報等の情報です。公開の“場”の仕組みが
ないと有益な情 報が埋もれてしまうことになります。
以上のように、共有情報には異なる情報特性があります。特性に沿った情報マネジメントが出来ない
と情報洪水となって、活用ができなくなってしまします。
今回はここで終わります。
次回は「情報共有システムの考慮点-情報マネジメント」をテーマにしようと思います。
(雑感)【寒露】 二十四節気
陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
『寒露』とは、冷たい露の結ぶ頃と言う意味です。秋の長雨が終わり、菊の花が咲き始めると
秋も本番です。そろそろ、吐く息が白くなりはじめます。
先週、IFRS(国際財務報告基準)の勉強会に出席してきました。イギリスではイファース、アメリカ
ではアイファースと読むようです。従来の国際会計基準を包括する基準として国際会計基準
審議会(IASB)によって設定された会計基準です。米国は2014年適用を宣言、日本は2012年
に強制適用するかを判断するとなっています。金融庁では2015年か2016年に強制適用と
言っています。IFRSの目的は、企業財務の国際比較を容易にするために会計基準を国際的
に標準化することであり、その影響はJ-SOXを大きく上回ることが予想されています。
ERP業界と公認会計士を中心とした会計関係者は騒ぎ始めています。
【弊社サイトのコンテンツご紹介】
(1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/
(2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html
(3) ITコーディネータガイドラインV1.0対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
習得できます。
こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt.html
(5) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意
のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(6) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(7)「ITコンサル営業養成コース」を提供開始です。
エンタープライズシステム提案のために、IT経営に係る知識とその手順を演習も加え
修得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し活用する
知識コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-13.html
(8)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(9)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、
金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
おります。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html
(10) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・
ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(11)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html
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代表 井上 正和
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