~ITコンサルタント養成講座~
第293回 「データオーナーと組織ミッション設計」
皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。
266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。 皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが掲載されていました。
プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。
今日は「見える化設計」メルマガの第24回です。 「データオーナーと組織ミッション設計」を取り上げます。
現行業務の見える化は組織のミッションとついにして考えないと出来上がりません。
業務プロセスの機能は“情報の変換機能”として捉えることで容易な分析が可能ということを以前述べました。
この考え方でプロセスと情報(データ)の関係を捉えますと、業務プロセスは“ある情報を前の業務プロセスから受けて新たな情報を作り、後続の業務プロセスに渡す機能である。”と言うことができます。
この新たな情報を作る業務プロセスがデータオーナーです。
このデータオーナーは企業の業務プロセスの中では唯一であるべきです。
ところが、現実には複数の業務プロセスで同一の情報を作成しているケースが多く見受けられます。
業務プロセスは組織のミッションと捉えることができますので、このデータオーナーの輻輳は問題が生じたとき、部門間の責任問題や、業務作業の無駄を発生させます。
つまり、業務プロセスの見える化は、唯一のデータオーナーを部門ミッションとして割り振ることが必要となります。 部門間の問題はこの部門ミッションの輻輳が生じさせているといっても過言ではないでしょう。
それでは、この問題を“如何にして解決するか?”です。
一つのマトリクス分析手法を紹介します。
縦軸に業務プロセス、横軸に情報(データベス)を設定したマトリクス図を作成します。
業務プロセスは基幹業務の業務プロセスを事業サイクルの順番で業務処理レベルに分解して並べます。
事業サイクルというのは、「販売」、「製造」、「配送」、「保守」というようにビジネスが進行するプロセスの
順番です。情報(データベス)はデータオーナー情報をこの事業サイクルに沿った順序に左から右に
整列して並べます。そうしてプロセスと情報(データベース)の交差点で情報のオーナーの“記し”をつけます。 そうして情報を縦に見てプロセスの重複を探し、重複がある場合はその業務プロセスの機能をあるべき部門に統合することです。業務ミッションによる「業務プロセスの整流化」です。
部門の責任が明確になり、部門間の衝突が少なくなります。
当職が担当したお客さまでは業務プロセスの重複解除をするだけで40%超えの業務プロセス削減の効果が出ました。
今回はここで終わります。
次回は「エンタープライズシステムの情報要件」をテーマにしようと思います。
(雑感)最近、景況が変わってきていませんか?
先週、私が所属していますワクコンサルティング(株)のセミナーに出てきました。
中堅・大手を対象にコンサルや研修を実施している専門家が集まった幹事会社です。
社長から、“今年は、何か違う。価格はデフレだが、引合いは多い。”との挨拶がありました。
友人のコンサルタントと話しても、“引き合いが増えている。今年は良いと思う。”と言っています。
弊社でも、ITガバナンスに係る研修コースですが、企業内研修の引き合いが増えています。
今年は、良い方向に変わりますか? そうあって欲しいですね。
【お客様企業内研修の価格体系と実施要領です】
お客様の企業内で弊社研修コースを実施するための要領を整理しました。
こちらです。⇒ http://www.ism-research.com/course/post-20.html#search_word=
【弊社サイトのコンテンツご紹介】
(1)「経営戦略」、「IT戦略」の基礎知識等の今までの全てのメルマガバックナンバーを
閲覧できるようにしました。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/mail-mag/mail-mag/
(2)「IT経営研修コース」の全体コース体系図をご参照ください。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-chart.html
(3) ITコーディネータガイドラインV1.1対応の「ITコーディネータ試験想定問題集」と
「ITコーディネータ試験対策コース」を開発・実施しています。
問題集はこちらです ⇒ http://ism-researh.heteml.jp/book/itc-book/
研修コースはこちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-9.html
(4)「業務プロセスの見える化設計コース」を開催します。
エンタープライズシステム設計や内部統制、ISMSといった経営リスク対策の最初の
ステップである業務プロセスの見える化の概念とその手法を演習を踏まえて平易に
習得できます。
こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/course-14.html
OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt.html
(5)「エンタープライズシステム構築の基礎知識修得コース」を開催します。
エンタープライズシステムの構築に必要とされる経営戦略をIT化の要件定義、 外部設計へ展開する要求定義の分野を対象とした知識研修です。EA設計手順 を基礎に主要メソドロジーを活用したより実践的なコースに作り上げました。
こちらです ⇒ http://www.ism-research.com/course/post-19.html
OJT指導は⇒ http://www.ism-research.com/consult/ojt-1.html
(6) 「セッションファシリテータ養成コース」を開催します。
お客様との商談、戦略会議等において、的確・迅速にその成功シナリオを全員合意 のもとに創り上げていくセッション技術修得です。提案型アプローチの必要な方の
コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-12.html
(7) 「カスタマー・プランニング・セッション コンサルティング」を開発・販売しました。
セッションファシリ テータ技術を活用し、お客様の戦略課題をコンサルティングします。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/consult/consul-3.html
(8)「ITコンサル営業養成コース」を提供開始です。
エンタープライズシステム提案のために、IT経営に係る知識とその手順を演習も加え 修得するコースです。SWOT分析、BSC分析、COBIT分析手法を連携し活用する 知識コースです。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-13.html
(9)「経営戦略立案-基礎知識修得コース」を開催します。
経営戦略の考え方と経営戦略メソドロジーを全網羅的に理解する入門知識コースです。
Hands-ONコースの前提コースにもなっています。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-4.html
(10)「これからのIT内部統制の実践知識修得コース」を実施しています。
内部統制の実施フェーズでの実践テキストとして、経済産業省のIT統制ガイドライン、 金融庁ガイドラインを自在に活用した実践的IT統制の活動ができることを目的にして
おります。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-6.html
(11) 「プレゼンテーション技術養成コース」を開催します。
米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・ ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
こちらです⇒ http://www.ism-research.com/course/course-11.html
(12)「ITコーディネータ協会認定コース」をオープンコースとして東京、神戸教室で実施します。
教室案内はこちらです⇒ http://www.ism-research.com/company/educ-room/ism-1.html
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(有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
代表 井上 正和
e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
URL:http://www.ISM-Research.com/
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