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  • 第294回 「ビジネス要求定義設計ステップ」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。 皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータにはこんなデータが掲載されていました。
    プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。
    その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。

    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて経験を踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

    今日は「見える化設計」メルマガの第25回です。 「ビジネス要求定義設計ステップ」を取り上げます。

    CIOが情報システム設計に係るミッション分野は経営ビジョンからスタートし、情報システムに向けて設計方針を策定するまでが含まれます。
    その中には、「業務プロセスの改革目標」の設定、この目標に基づいて「IT化目標」の設定、IT化目標に基づいてIT環境も考慮した「IT構造の設計」の3段階のステップがあります。
    今回はこの中の「業務プロセスの改革目標」の設定までのビジネス要求定義の分野を取り上げます。
    経営ビジョンにおける経営目標は、業務プロセスの改革目標に下位展開します。
    この分野は、経営トップからのインタビューや合同テーマ会議(セッション)によって「洗い出し」、「要求分析」を行っていきます。最近ではBABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)や要求工学等で、「洗い出し(Elicitation)」するためのコミュニケーション能力の重要性を指摘しています。
    洗い出しをより精度高く進めるために、一般にはバランススコアカード分析手法(以下、BSC)を用いて戦略目標に展開することになります。BSCの戦略目標用語で言えば、「内部業務プロセスの視点」と「学習と成長の視点」での戦略目標になります。

    これらは毎年、数年後までを見越して策定される経営戦略の戦略展開目標です。
    この目標を設定することは現行業務プロセスと対比してあるべき業務プロセスの改革目標を
    設定するために必要です。
    この目標が情報システムの戦略情報として捉えられる情報になっていきます。
    さらに、このステップではプロセス分析だけでは捉えられない経営管理情報も捉えます。
    業務プロセスを改革した状況を経営トップとして把握したい経営情報です。

    もう一つの経営管理情報は、現行業務で活用している経営管理情報の収集です。
    財務諸表や管理会計に関係する情報や業務遂行上の経営活動に基本的な基幹業務に係る
    経営管理情報などがあります。
    このステップで留意すべきは経営戦略からのトップダウン要求のみの経営情報に捉われて、
    業務プロセスにおける経営活動の管理情報の洗い出しが欠落することです。
    現行プロセスの見える化による管理情報の把握が前提となる所以です。

    今回はここで終わります。
    次回は「IT化要求定義」をテーマにしようと思います。


    (雑感)ERMという言葉をご存知でしょうか?ERPではありません。
    Enterprise Risk Managementと言います。欧米を中心に進められ、近年では日本でも考え方が
    紹介されているようです。一言で言えば、“全社的リスクマネジメント”です。
    ERMの目的は、「事業目標の達成」です。事業目標を達成する上において事業戦略を
    策定・実施するのですが、その策定・実施における内外リスクを明らかにし、リスクを低減し
    事業戦略遂行をより確実なものにするということです。内部統制のガイドラインである
    COSOレポートを作成したCOSOが「ERM COSO」を発表しています。
    内部統制、BCPの後は全社的リスク管理としての「ERM」でしょうか?


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    米国議会でプレゼンテーションのパターンを作ったDr.ボブ・ボイランの「ストーリー・ ボード」を用いて、お客様の立場に立って、お互いがWin-Winを革新できる効果的な
    プレゼンテーションの技術を実戦形式で修得します。
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                     (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
                      ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                                                           代表 井上 正和
                             e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
                         URL:http://www.ISM-Research.com/
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