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  • 第307回 「情報共有の有効化デザイン-情報の分類・整理」

    ~ITコンサルタント養成講座~

    皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。

    266回からは、「業務プロセスの見える化環境」を取り上げます。

    皆さんもご覧になったかもしれませんが、2008年12月の日経コンピュータには
    こんなデータが掲載されていました。
    プロジェクトのマネジメント要件はQ(Quality)、C(Cost)、D(Delivery)と言われていますが、
    このすべての要件を遵守できたプロジェクトは3.8%、納期順守率だけを見ますと19.06%。
    この調査対象ITプロジェクトは5億円以上のれっきとした大型プロジェクト、エンタープライズシステムでした。

    その原因は“要件定義の品質の悪さ” 。つまり、設計の見える化が出来ていないことにあります。
    このメルマガでは、エンタープライズシステム構築における“見える化設計”を念頭に置いて
    経験を踏まえて話してみようと思います。皆様とのメルマガ討論もできればと思います。

    今日は「見える化設計」メルマガの第35回です。「情報共有の有効化デザイン-情報の分類・整理」を
    取り上げます。
    今日は情報共有の情報の分類・整理の方策を考えてみることにします。

    共有情報には、情報蓄積の観点でストック情報とフロー情報があり、情報伝達の観点でPUSH型と
    PULL型情報の分類があることは以前述べました。
    これらの情報の分類のために、“如何なる分類基準を設けるか。”が重要です。そうしないと、情報の
    ゴミ箱や情報洪水を招きます。

    ストック情報とフロー情報から、その分類基準を整理してみます。
    ◆ストック情報の特徴は、ある程度長期間保存し再利用する可能性が高い情報ですので、
     業務遂行に係る情報、例えばマニュアルや手順書、テンプレート、商品説明資料といった情報や
     経営戦略の遂行に係るガイダンスや実践例などが該当します。
     事業および顧客ごとに、さらに業務機能の切り口で情報の有用度を分類し、経営戦略を実践する
     上での情報の有用度を加味して分類すべきでしょう。さらに、有効期限を加え分類することも必要でしょう。

    ◆フロー情報の特徴は、有効期限が短くすぐ価値がなくなってしまう情報ですので、お知らせ、
     連絡、報告、上司等からの指示などの情報になります。毎日、随時発生する情報で、放置すると大量の
     データが蓄積することになります。フロー情報の分類は情報対象者と廃棄基準をもとに分類することが
     必要です。
     次に、PUSH型とPULL型情報の分類基準を考察してみましょう。

    ◆PUSH情報の特徴は、情報が強制的に受信者に送られ受け取る形態です。
     放置しますと受け手の情報洪水を招きます。受け手がプッシュし欲しい情報を事前に選択できる
     ようにしておく配慮が必要です。基幹業務情報などに関連する情報で受け手の基準による分類が
     出来ていること。
     そして、メールのCC等にみられるCCの価値基準に対する分類を設定することが必要です。

    ◆PULL情報の特徴は、 個人意志により情報共有の場に検索して情報を入手する形態です。
     一般にストック情報がこの対象となります。基幹業務情報も関連情報ですとプッシュ型からの連携と
     掲示板的形態が一般的ですし、提案書、成功事例といった個人によるPULL型の支援業務情などが
     あります。分類基準は、プッシュ連携情報、PULL情報の有効性を表す賞味期限です。

    今回はここで終わります。
    次回は「情報共有の有効化デザイン-情報の使いやすさ」をテーマにしようと思います。

    (雑感)先日、一色教授(カリフォルニア工科大学)のセミナーに出ましたら、
     オバマ政権のSmart Grid政策の話をされていました。オバマ即決で1兆9千億円ほどの政府投資で
     この産業育成を推進しているようです。42州間の電力調整のための設置が始まったようです。
     省エネとともに個人宅にも広がりインターネットの比ではない産業ベバレッジ(梃子)になるということで
     “ beyond Internet”と言われているようです。
     “日本の子供手当は?5兆円超え。産業への影響は?ちょっと心配です。”といわれていました。同感です。  
     マッカーサーが“日本は12歳児”といったそうですが、また戻らなければよいのですが。


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             (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
            ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                          代表 井上 正和
               e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
             URL:http://www.ISM-Research.com/
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