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  • 第303回 「IFRS-包括利益」

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    第303回 「IFRS-包括利益」

     皆さん、おはようございます! 当メルマガを担当しています井上正和です。
    今日は少し話題を変えてみます。
    最近、IFRS(国際財務報告基準)が騒がれていますので、たまにこのテーマを話題に入れていこうと
    思います。
    現在は、イギリス、米国ともイファースと読むようです。従来の国際会計基準を包括する基準として
    国際会計基準審議会(IASB)によって設定された会計基準です。
    米国は2014年適用を宣言、日本は2012年に強制適用するかを判断するとなっています。
    金融庁では2015年か2016年に強制適用と言っています。
    IFRSの目的は、企業財務の国際比較を容易にするために会計基準を国際的に標準化することであり、
    その影響はJ-SOXを大きく上回ることが予想されています。
    IFRSは従来のP/L(損益計算書)主体ではなく、財政状態計算書(従来のB/S)をベースに実態に即した原則主義に依存しています。決算期末と期初の純資産の差額を損益とする「資産負債アプローチ」 がベースになっています。
    ERP業界と公認会計士を中心とした会計関係者は騒ぎ始めました。

    今日は「IFRS」メルマガの第7回です。 「IFRS-包括利益」を取り上げます。

    日経新聞の記事からIFRSによる会計基準の重要変更ポイントが出ていましたのでご紹介します。
    今日のテーマは包括利益です。
     決算期末の売上高から経費を差し引いた残りが純利益とする決算方式を「収益費用アプローチ」と言い、
    決算期末と期初の純資産の差額を損益(包括利益)とする決算方式を「資産負債アプローチ」いいます。
      現在の会計基準は、「収益費用アプローチ」による純利益表示を採用していますので、資産の 変動は
    原則的には損益計算書には反映しないことになっています。
     
    ところが、IFRSの会計基準では資産負債アプローチ」による包括利益表示を採用します。
    すべての資産変動を包括利益に反映することになるわけです。 純利益の計算後、為替変動に伴う海外
    子会社の資産価格変動や金融商品の時価変動の影響を反映します。 IFRSへの移行する場合の課題を
    考えてみましょう。 IFRSでは資産全般にわたる要因が包括利益に影響することになりますので、

    ◆利益操作としての金融商品売却は意味をなさなくなる
     従来のように損益隠しのための有価証券売却は包括利益でみますと変動はありませんので、全く意味を
     なさなくなります。
     したがって、投資家にとっては分かりやすい投資判断ができることになります。
     ただ、悪い面もあります。

    ◆本業以外の要因で会社の業績が評価される
     為替変動や金融商品の時価が反映しますので、本業で業績が良くても赤字になるケースが出て
     きます。国力が為替レートに影響し、グローバルな投資家の投資対象となりますので、世界に
     向けたIR(Investment Relations)が重要になってきます。

    今週はこれで終わります。
    来週のテーマは閑話休題です。IFRSから、「情報共有システムの定義要件」にしようと思います。


    (雑感)先週、ERM研究会で、BSCで有名な吉川教授の横に座りましたら、“この本面白いよ!”と
      「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司著:あさ出版)を紹介されました。
      すぐ購入して読んでみました。目からウロコです。感激しました!
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            (有) 情報戦略モデル研究所(ISM研)
           ITコーディネータ協会認定 研修実施機関
                         代表 井上 正和
              e-Mail:inouemas@axel.ocn.ne.jp
            URL:http://www.ISM-Research.com/
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